埼玉県健康管理士会 会員 田中 満恵

11月2日(水)西老人会において、講演をさせていただきました。
厚生労働省の『健康づくりのための食生活指針』に《主食、主采、副菜を基本に食事バランスを。》とあります。栄養を多種多様な食品から摂る事の大切さを体のつくりや働きで何故必要なのかの一部でも解っていただけたらと、今回は時間も短いこともありますので栄養素を2回に分けて、①で三大栄養素を主に説明させていただきました。

  1. 健康の条件・・中でもバランスの良い食事が大切なことを、貝原益軒の『養生訓』の中でも言われていることを例に挙げてお話しをした。
  2. 私達の体は何で出来ているかを、細胞、組織、器官を例を挙げながら説明。
    細胞の主成分がタンパク質であることから、栄養素と体の働きに入った。
  3. ①タンパク質・・アミノ酸からできている。アミノ酸は400種類以上あると云われているが人の体を作るアミノ酸は22種そのうち9種は体の中で作ることの出来ないアミノ酸、これを必須アミノ酸といい食品から摂らなければならない。食品のタンパク質には、動物性と植物性があり、どのように働いているかや、食す割合を日本の行事を使って話した。幼い頃、すき焼きの牛肉を夢中で食べていたら、『祖母から、牛肉ばかり食べていると、いまに牛になっちゃうよ!』と言われ、本当に牛になるのかと思っていた話をし、では肉を食べるとそれがどの様に私達のタンパク質になり細胞を作り出していくのかを、細胞の図を使って説明をし、こうして作られたタンパク質は体の中でどの様に働いているかを、8例を上げて説明をした(病原菌に対しては、免疫グロブリンが、又、皮下組織ではコラーゲン)。
    動物性タンパク質は、必須アミノ酸バランスは良いが、高カロリーなので、控えめに摂取し、植物性食品の組み合わせ、例えとして、赤飯・・米にリジンが少ない所を豆が補い、豆のメチオニンが少ない所を米が補う・・と言うようにいろいろな食品を組み合わせを上手に摂る事が望ましいことを話した。そして食いだめの出来ない理由なども・・・1日3食しっかりタンパク質を摂っていただきたいと!②脂肪・・細胞膜などの材料になり、高エネルギー源であること。脂肪酸を主に説明、常温で固体のものと液体のものがある事を例を挙げて説明しそれぞれの油の長所、と摂りすぎたらどうなるかを説明。昔は脳内出血が多かったが、最近は、生活習慣病が増えてきていることの理由を話した。最近の新聞にも脂肪の取りすぎがニュースになっている事を切抜きを読んでお知らせをした。③炭水化物・・ブドウ糖から出来ていることを説明。 日本人のエネルギーの約60%を占めている。体の中でどの様にエネルギーになるのかを、細胞の図を使って説明。そのエネルギーが私達の体を動かすエネルギーに為っている事を例を挙げながら説明。朝食ぬきは、脳のエネルギー不足を起こすことの説明を落としてしまったことを申し訳なく思います。

    以上で三大栄養素のタンパク質、脂肪、炭水化物が アミノ酸、脂肪酸+グリセリン、ブドウ糖になるために、それぞれの酵素をよりよく働かせなければならない、そこでビタミンとミネラルが必要となることをビタミンとそれを含む食品を揚げて説明し、よって、多様な食品を摂ることの大切さを強くお話させていただきました。
    また、エネルギーを作るのに必要な酸素は2%が常に活性酸素になり、それが病気の元になっていると言われているが、人は元来活性酸素から身を守るためにSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)と言う酵素を持つが、年をとると減っていくので、食品から抗酸化物質を取らなければならないと説明し、野菜の中のカロチノイドについて、野菜の色とカロチノイドの種類と臓器の関係について説明し、ここでも色々な種類の食品を摂ること健康な体を保つために大切であることが、理解していただけたことと思います。

健康生活を送るために是非【こ、ま、ご、わ、や、さ、し、い、】を実行していただきたいと話し、私の父親の話や、天海大僧正が三代将軍家光に長寿で居るために話された と言うことを皆さんにお話しました。

前の行事で時間短縮になるかと思い少し短めに纏めましたが、予定通りに終了した時の為、今、気温の変化が激しく、風邪が流行りだしているので、免疫力を高めて頂くために、私の小さい頃の体験を話し、笑っていただこうと準備をしていました。今回は時間に余裕がありましたので、話し出しましたら、皆さん同じ年代なので、相槌を打ってくださり、大笑い免疫力を高めてくださった事と思います。いくつかの質問もしていただき、どんな所に疑問をもたれるのかと、良い勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
質問に答え、カルシウムイオンが体の中の水分を使って色々伝達をしている事を話した。

高橋顧問から『カルシュウムイオンの話は皆さん、温泉に良く行き泉質の説明など読んでいるので、温泉を使って説明すると良いよ!』とアドバイスを頂きました。
お忙しい中、健康管理士の皆さんにご来場、又、お手伝いいただきましたこと感謝いたします。