埼玉県健康管理士会 会員 新田 和雄

2月18日(土)に川口西公民館での古唱会において「健康診断」をテーマに45分間お話させて頂きました。

昨年2月の同会でも「健康診断(特定健診)」をテーマに話をさせて頂きました。昨年は、生活習慣病やメタボリックシンドロームに伴い国は健康診断への取組みが変わってきて、二次予防から生活習慣病を防ぐための一次予防の必要性についてお話させて頂いた流れで、今回は、機会があればなるべく受診して頂く事を願い冒頭に、病気を見つけるために行うのは、「検診」で身体の状況の変化を観察するのが「健診」という考え方を踏まえ具体的な健康診断の項目についてお話をさせて頂きました。

健康診断先ずは、身体測定として体重の変化について、私の体重管理方法として毎日、同じ時間帯に体重を測定し昨日との変化の要因を確認し改善を行っていることをお話しました。次に、血圧については白衣性高血圧などに見られるように血圧の上昇には、メンタルの影響も考えられる事を自分の体験として、飛行機に乗った時に離陸と着陸の際に血圧が20mmHg以上も上昇することをお話しました。
血液検査については、肝機能検査項目のGOT(AST)・GPT(ALT)・γ-GTP、脂質代謝検査項目として総コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール、糖代謝検査項目として空腹時血糖・グリコヘモグロビンA1cなどについて簡単にお話させていただきました。

高血圧症に始まり肝機能の異常、脂質代謝異常、糖代謝異常など生活習慣病といわれる症状については検査結果で数値が上昇したとしても大きく変動しない限り自覚症状は見られないことの重要性をサイレントキラーになぞらえお話させていただいた事で、老化と共に身体の変化を観察することにより生活習慣病の発症リスクを回避することにつながり、これが一次予防となることを理解いただけたと思いました。

いつまでも自分は若いと思いたい。または、自分に限ってと思いたいことを「錯覚」と考える。「錯覚」とは昔金持ちだったことを覚えていること書きます。と話したことで皆さん納得してくださったかと思います。このように錯覚に陥らないために定期的に自分の身体の状況を観察することの必要性を考えていただき併せてご家族にも本日の話を伝えていただくようお願いしました。
健康は、医師が診断するのでなく、自分で診断することが必要と考えていますが、このことが今回少しでも皆様に伝われば私の役目が果せたのでないかと考えます。
「最後に、次回は険しい方の「検診」特にがん検診について話が出来ればと思います。」で、講演を終わりました。