埼玉県健康管理士会 会員 塩沢 満子

4月18日中央ふれあい館の☆若返り健康講座☆で元気で長生き~健康寿命をのばすには!~のテーマで講演を行いました。

体と脳と心を元気にして、健康寿命をのばす少しの努力を楽しみながら一緒にしましょう!と最初に皆さんに呼びかけ講演をスタートしました。

厚生労働省は、より多くの国民の生活習慣を改善し、健康寿命(日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間)」をのばすことを目的とした「スマートライフプロジェクト」を開始したことを話し、健康寿命の大切さを力説しました。
このプロジェクトでは、3つのアクション「運動」「食生活」「禁煙」を掲げています。
私たち埼玉県健康管理士会は昨年10月にこの「スマートライフプロジェクト」に団体メンバーとして登録しました。

「ぴんぴんころり」はひところよりあまり聞かなくなりましたが、ぴんぴん=この世にいる間はぴんぴんと元気に生き、ころり=この世とおさらばする時はころりとあの世に行きたいもの、と誰しも願っていることだと思います。
このころりは平均寿命。ぴんぴんは健康寿命。この差が平均で男性が7年弱、女性が約8年。この長い期間誰かの手を借りるか、重いか軽いかの違いがありますが介護のお世話になる期間です。この期間を出来るだけ短く出来るのは自分。

自分のこれからの人生が、健康寿命をのばして元気で楽しく長生きが出来るか否かは、皆さん自身の少しの努力を続けることに掛かっています。今から出来ることを始めましょう!「食生活」では消化と吸収の体の働きについて、知っていただきました。

消化と吸収の体の働きについて口の中で食べ物を噛むことから消化が始まっていること、食道を通り胃に、胃での消化の働きを話し、次には十二指腸へ、十二指腸では膵臓からの消化液・胆嚢からの胆汁が混じりあい消化が進みます。次に小腸に送られ栄養分の吸収が始まります。この小腸は長さ6~7メートル程の長さがあり腸管の筋肉によって3メートル程に縮まっている。小腸の長さを実感してもらうために6メートルの長さのホースの片方を参加された方に持っていただき後方へ歩いてもらいました。みなさんその長さに感嘆していました。小腸から大腸に送られ、主に水分が吸収され便が作られていきます。
私たちは体の中を見ることは出来ない。体の中の働きを知るものが「便」「おしっこ」です。体からの大切な「便り」です。注意を向け自分の体の調子を確認するためにも、いつもと違っていないかを必ず観察することが大切です。

これらの働きをスムースに行われるために自分で出来ることは、体が必要としている「食べ物」を食べること。一日で摂りたい食材の一覧を資料に付け説明しました。是非毎日の食事のチェクリストとして活用して欲しいです。「運動」では、毎日10分の運動の習慣を。要介護になる1位は脳血管疾患、2位に転倒・骨折・関節疾患です。これからはまずは転ばないことに注意。そのために体を整える運動としてはラジオ体操が最適と勧めました。体の運動器(筋肉・関節・靭帯・腱等)を十分に動かすように作られていること、毎日続けることにより柔軟さ、関節等の可動域が狭まらずにすみます。ぜひ習慣づけて欲しいです。

あとは鍛える運動としては簡単に出来るスクワット、細切れでいいので何かのついでに5回ぐらいを無理なく日に何回かをしてみましょう。脳は手・指を使い大きな声を出してジャンケンゲームをして、間違えては大笑い。和やかな雰囲気になり脳は一挙に活発に。その後、易しい計算トレーニングを、一桁、少し二桁の足し算・引き算・掛け算の50問。難しい計算をするより易しい計算をすらすら解く方が脳の血流が多いと言われています。

心を元気にするには、自分の口から出す言葉はいい言葉を。「ありがとう」「感謝します」「お蔭様で」「ごめんなさい」こんな言葉を素直に言える・・・自分の心が穏やかになり、脳で幸せホルモンがいっぱい出るでしょう。江戸しぐさの話をして、最後に岡本 一志著「幸せのタネをまくと、幸せの花が咲く」を紹介して終わりました。