埼玉県健康管理士会 会員 田中 満恵

半年前の11月2日に『体と栄養その1』で、三代栄養素(タンパク質、脂肪 炭水化物)を多種多様な食品からとる事の大切さを体のつくりや働きにおいて何故必要なのかの一部でもお分かりいただけたらと、私の体験などを交えて話を致しました。

今回は六大栄養素のうちビタミン、ミネラル、食物繊維についてお話をさせていただくのですが、栄養素は全て何らかの関係を持っていますので、前回の三代栄養素の話をしてから丁度半年経ちましたので簡単に復習をして見ましょうねと始めました。話をしながらみなさんの様子を見せていただき、みなさんが良くうなずいてくださっていますのは具体例を挙げたところでした。復習を終え、ビタミンの話はビタミンの一覧表を予防協会の承諾を得て、プリントにして皆様に配布させていただきました。

最初に、ビタミンそれ自体の働きより、タンパク質から作られる酵素の働きを助ける、補酵素としての役割の大きさ、生命活動に必要な代謝に欠かせないものとなっていて、補酵素として働くビタミンの役割をタンパク質、脂肪、炭水化物の構造を絵に描き、それぞれ、代謝をされる様子を、酵素をハサミに例え、それを動かす力の一つをビタミンに、もう一つの力をミネラルにたとえて説明しました。
又もう一つの大切な働きは、私達の体は、炭水化物、脂肪、タンパク質等を酸素を使って、エネルギーを作り出す作業をするたびに、活性酸素が発生し金属が酸化してボロボロになるように、私達の細胞も傷つけられ老化の促進や動脈硬化、高血圧などの生活習慣病に深く関わっていることを説明しこの原因の活性酸素の抑制は、若いときは、体の中にあるSOD(スーパーオキサイドヂスムターゼ)と言う酵素が抑えてくれていますが、加齢とともにこの酵素の出が悪くなるので、これを食品で補わなければなりません。
野菜の中のカロチノイドについて説明し、色々な野菜や果物の中に含まれるカロチノイドを挙げて説明しました。

次にビタミンの一覧表を使って、13種類のビタミンを代表的なものだけ、脂溶性、水溶性に分けて、特徴と、上手な摂り方をお伝えしました。
例えば、ビタミンB1は水にも熱にも弱いので、ネギ類と一緒にとるとネギ類に含まれている『アリシン』とで『アリチアミン』と言う熱に強いものになる。
又これから暑くなると、ビールの美味しい季節になりますが、このおつまみには、何を良く召し上がりますか?と皆様に問いかけましたら、即座に『枝豆』と答えてくださいました。何故、枝豆、空豆、レバーの焼き鳥、チーズなどが食されるのか、この食材の中には、ビタミンB2、B6が含まれていて脂肪の代謝に働き、肝臓に中性脂肪をためないように働くからと説明、また、ビタミンEとビタミンCを一緒に摂ると抗酸化作用が増す仕組みについても説明。ビタミンCは熱や水に弱いが、ジャガイモやサツマイモの皮の下にあるビタミンCは加熱に強いので皮ごと調理すると良いことをお伝えした。
「ミネラル」現在では、人間に不可欠なミネラルは16種類、主な働き、骨、歯、血液の構成成分、液体に溶けて浸透圧や、PHの調整をすること、酵素の構成成分にもなっていること、神経、筋肉の興奮性の調節等を、ミネラルをあげながら説明をしました。
「食物繊維」水溶性と不溶性の食物繊維、それぞれの特徴を説明し、大腸のなかでの善玉菌や悪玉菌の働きについてお話をし、大腸がんにならない様に、善玉菌の大好きな乳酸菌や食物繊維を上手に摂るには、『お袋の味』と呼ばれる、肉じゃが、ひじきの煮物などが良いことをお話、残りの時間10分を質問の時間にさせていただきました。(前回に活発に質問が出ましたので・・) 鶏卵の値段の違いで、栄養価に違いがあるか『1日1食でよい』と言う本が売れているそうだが、どうかなどの質問しました。

最後に①ビタミン、ミネラルを摂りいれるのに、実、葉、根を意識して調理してみてください。②:魚の皮の下に栄養たっぷり、調理法を参考にお話をして、終わりました。連休のハザマの日に関わらず、沢山の西老人会の皆様が熱心に聴いてくださいましたことに感謝いたします。又健康管理士会の皆様にお手伝いいただき感謝いたします。今回の内容にもっと工夫が出来なかったかと反省いたしております。