講演者:長谷部 美紀代 会員

6月6日(水)西公民館で講演しました。
前号で途中まで報告しましたが、同じテーマでもっとわかり易くを心がけ内容を少し変えて講演に臨みました。

今注目されているのが[お腹年齢]です。からだ全体の健康を左右する腸内環境を良くするためには善玉菌を優勢にすることが大切であることを強調しました。健康は腸内環境によって大きく変わってくることをお伝えし、腸に届く前の食事の摂り方が大切であることについて説明しました。

3.食物繊維を多くとり入れた食事を

 食物繊維は水溶性食物繊維、不要性食物繊維があり、水溶性食物繊維は水分を抱き込んでゼリー状にする性質があり、腸で善玉菌を増やしたり老廃物や発がん物質を吸着して体外に出す働きがあり、果物、野菜、海藻類などに含まれている。不溶性食物繊維は水分を吸収して大きく膨らみ腸を刺激して蠕動運動を活発にし、腸にこびりついた便を掃除する働きがあり、ナッツ類、豆類、イモ類、きのこ類等に含まれていること。

不足するとどのようなことが起こるかや食物繊維を多く含む食品を紹介し、1日20gを摂りましょう!と食物繊維の多い献立5種類をパワーポイントで紹介しました。和食を中心とした献立には食物繊維が多く含まれていることを献立で確かめていただきました。その中でも豊富な栄養成分を含む大豆について毎日の献立にもっととり入れていただきたいとおすすめしました。

いつまでも若々しい体を保っていただきたいとの願いからAGE(終末糖化産物)について話しました。人間の体の中のたんぱく質と食べ物から摂る「糖」が時間をかけて糖化反応を起こし全身のあちこちに溜まってくる老化物質であるAGE(終末糖化産物)は血管の壁を覆うたんぱく質に糖分がくっつくとしなやかだった血管の壁が固くなって動脈硬化を起こしてしまうことやAGEは目、皮膚、骨、血管など全身に起こっていることを伝えました。

身近な料理をとりあげて老化物質を溜めにくい調理方法を参加者に三択で考えていただきました。また、最近糖尿病患者の療養食として「食べる順番療法」がとりいれられていること。ご飯を先に食べると急に血糖値が上がってしまいます。野菜などをよく噛んで先に食べることにより、血糖値の上昇が緩やかになり、糖尿病予備軍になりにくいこと。

ここで川柳を8句ほど紹介して参加者にリラックスしていただきました。

4.乳酸菌の働きと多く含む食品について

 発酵食品は糖を分解して善玉菌を作り出し、腸の免疫力をアップする食品であることを話し、乳酸菌、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などの食品を紹介しました。

5.腸のリズムを整える

どういうことを心がければよいか①トイレタイムを決める②毎日の運動で腸の働きを活発に③食物繊維を多く含む食品を摂る④発酵食品を摂る。⑤ヌルヌル食品を摂る⑥ビタミン、ミネラルをとる⑦乳酸菌をとることなどをおさらいしました。

6.便秘を解消する運動について

5種類ほど紹介し、一部体験していただきました。

これからも一層勉強してわかり易くて楽しい講演になるよう努力していきたいと思います。