講演者:斉藤 常夫 会員

7月4日(水)西老人会で講演しました。

いつも私自身が多くの方々の有益な講演を聞かせていただき、多くの知識を学んでも、しばらく経つと、かなり忘れていることに気づきました。そこで、やはり健康の話は、実際に聴衆者が、ご自身で考えて、生活習慣化することが最も効果があると認識するにいたりました。これがこのテーマを決めた理由です。
人間生活は、価値観の多様化で、それぞれ違いますが、やはり考え方が重要で、考え方が行動を変え、行動が習慣を変え、習慣が人生を変えるといわれますように、健康についても、知識とか認識が正しいのか、また実践や生活習慣は本当に適切なのか、一度各人が冷静に考えて、自分なりの健康づくりを“設計”することの重要性を話しました。
今回の内容は、私自身が今まで、多くの友人、親族、知人から知りえた事例を先月発表された厚生労働省の健康寿命を延ばす目標と関連させて話しました。


高齢になりますと、実際、療養生活に入れば、なかなか回復が困難になり、長期間を要することは、よく知られています。にもかかわらず、なぜ検診を受けないのでしょうか。このことに付き、ガンの病院長の患者に接したときの会話の状況が新聞に出ていました。いまやガンは2人に1人が罹り、3人に1人が亡くなる時代です。しかし患者は自分がガンにかからないと思っているのです。そして、なぜ早く検診を受けておかなかったのでしょうと嘆く言葉を病院長は何回聞かされたことかと述懐されています。そこで「早期発見、早期治療」の重要性が再認識されます。もちろん病気予防の知識と実践が優先すべきことは申すまでもありません。                            私たちは、上記の事情を非常に重要視して、各人が真剣に考えてみる必要があるように思います。健康長寿の実現には、種々の要因があると思います。要約すれば、バランスのとれた栄養、適度な運動、十分な休養をベースとして規則正しい生活、ストレスを溜めない、よく笑うようにする、リラックスを心がけるなどですが、その他、各人の良くない習慣を修正することの必要性を訴えました。また、楽しむ人生を心がけることを強調しました。
もう歳だからとか、昔はよかったけれど、今は不安ばかりだと悲観的でマイナス思考に陥っていると、自律神経やホルモンの作用もそのようになり、病気になってしまうことを十分知ってほしい旨説明しました。
特に「使わない体は衰える」ので、好奇心をもって新しいことに挑戦する。楽しい趣味で生きがいのある人生を目指すことで、“今が一番若い”と考え自己実現を目指して欲しいという内容の話をさせていただきました。