講演者:佐々木 育代 会員

10月3日(水)西公民館で講演をさせていただきました。

西老人会の皆様はいつもお元気で、前向きで日頃、健康に心掛けていらっしゃいますが、少しでもお役に立てればという思いでお話しさせていただきました。まず、頭の体操を兼ね簡単な手話を行いテーマに入りました。生活習慣病は名前の通り、毎日の生活習慣が深く関わり発症する病気で、過食、運動不足、ストレス過剰、喫煙などがあり。特に過食と運動不足が続く時が、いちばん発症する率が高くなり肥満から高血圧・動脈硬化、脳卒中、心臓病、糖尿病と命に関わる病気に進行する危険性があると説明を加えました。

他にも骨粗鬆症、腰痛、膝痛、ストレス、認知症、ガンなどがあり、すべてに効果的なのがウォーキングです。ウォーキングをして筋肉量を増やすことが生活習慣病の予防に大切なので、筋肉の役割について説明しました。
1.体を動かす(運動)
2.血液循環作用
3.体温調節機能
4.熱の産生
5.骨や関節の保護
6.リンパの循環

これから寝たきりにならないで、健康長寿で過ごす為には、腸腰筋(足の付け根の筋肉)を鍛えることが大切です。腸腰筋は膝を上げることで鍛えられるので、実際、皆さんに足の付け根に手を当て膝を2~3回上げて確認していただき、平坦を歩くだけでなく坂道や階段を取り入れると効果的に鍛えられます。加齢で体力低下のいちばんの原因は筋肉の減少で、日常生活に必要な遅筋は、今からでもご自分の体力に合わせて鍛えれば鍛えただけの効果はあるとお話ししました。さらに、土踏まずの大切さ、3本の土踏まずが、血液の流れだけでなく、それぞれ腰や膝など体を制御していることを説明し、汗をかくことの大切さも加えさせていただきました。

次に歩き方について、姿勢、時間帯、速度、服装(靴・靴下)、ウォームアップ、クールダウンについて説明し、特に時間帯は脳内ホルモンの関係からお天気の良い日の朝歩くと、気分が良く、意欲的に1日のスタートが出来ます。

ウォーキングを楽しく続けるにはどうしたらよいか?
1.目的を持つ(趣味を活かす)
2.歩き方に変化をつける
3.ポスターを貼る
4.ウォーキング大会に参加する

実際歩き続けている人が実感した効果については、私が川口のウォーキング大会に参加してお聞きした声を紹介しました。それは、体重と体脂肪が減ったとか、心臓の働きが良くなった。精神的に良い効果があった。体力が向上し健康が増進した。

最後にウォーキングに関する研究報告(ウォーキングの効果を寿命に換算したもの)そして、お元気なご長寿、昇地三郎氏(106歳)をご紹介して最期まで健康長寿が理想的な生き方と閉めさせていただきました。