講演者:窪田 克也 会員

11月17日(土)、川口市西公民館で古唱会の皆様に「ハーブ・アロマについて(ハーブで食事を美味く楽しむ)」をテーマに講演しました。
前半は、食事を美味しく楽しむために、また栄養を確保するためにも様々な料理を食べることの重要性と、ハーブがそれに役立つことを話しました。後半はハーブの代表例として、「生姜」と「パセリ」を紹介。またハーブを使ったレシピとそれぞれに使われている、ハーブやお野菜がどのように健康に役立つかを中心に話しました。

1.食事を楽しむためにハーブは役立つのか?
ハーブ料理を学び、取り入れる事で普段食べたことのない味付けができたり、ちょっと変わった食材にもチャレンジしてみたくなります。
ハーブというと、なんとなく敷居が高いと感じられる方もいらっしゃると思いますが、昔から日本でも食べられているものが多くあります。日本でもよく使っているハーブは、シソやセリ、三つ葉、わさび、からし、ニラ、みょうが、赤とうがらし、生姜、山椒などがあり、日本でいう「薬草」や「薬味」などの植物のことといえます。
また、ハーブティーとか、キッチンハーブという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、ハーブティーはハーブを使ったお茶のことです。その味や香りを楽しみます。キッチンハーブはハーブやスパイスを利用したお料理で、カレーなどもハーブ料理のひとつと言えます。気軽にハーブをお使い頂き、普段の飲むお茶やお食事の味や香りを日常生活の中で楽しむことから始められることをお勧めしました。
普段、私達が何気なく食べているお食事も、ちょっと普段と違った食材を使ったり、 味付けをすることで楽しみが増えたり、贅沢な気分で食事ができます。 また、どうしてもマンネリ化してしまう、お食事が多い方には、料理の工夫をすることは、食生活のバランスをとる事につながります。講演テーマ:「ハーブ・アロマについて(ハーブで食事を美味く楽しむ)」
2.ハーブの代表例「生姜とパセリ」
ハーブの代表例として、今回は人気のハーブ代表として「生姜」、人気の出て欲しいハーブ代表として「パセリ」をご紹介しました。
「生姜」は、日本でも古くから薬味として使われています。また漢方としても利用されてきました。 咳を鎮め、痰を切ったりする効果があります。また、解熱や消化機能促進、便秘の解消などの効能が知られています。「生姜」の特に注目されている成分に、ジンゲロールとショウガオールがあります。その違いや利用方法をご紹介しました。
次に「パセリ」は南ヨーロッパ原産で、ヨーロッパでは紀元前から栽培されていました。ヨーロッパ、特にハーブの本場・地中海地方では「パセリ」は日常的によく食べられています。「パセリ」は、精神を安定させ、イライライを解消すると言われています。腸内で肉や脂肪の腐敗、消化不足を防いでくれます。またビタミンCはレモンの2倍、カロテンも人参に匹敵するほどで、カルシウム、鉄、カリウム、などミネラルも豊富にふくまれており、非常に栄養もあり優れた野菜なのですが、日本では今ひとつ人気がなく嫌いな方もいる食材ですので、その美味しい食べ方などをご紹介しました。
3.ハーブを使ったレシピ
ハーブやスパイスを使って、健康に良いレシピをいくつかご紹介しました。料理の食材はスーパーの食材売り場で売っている普段手に入るものを利用し、またお料理といっても本当に簡単に一品付け足す感じで作れて楽しめるものです。
11月は立冬を迎えて、いよいよ乾燥する時期になりました。秋から冬は、空気の乾燥で鼻や喉が乾燥し、咳っぽくなりますのでアレルギーがでたり、喘息、気管支炎などになりやすくなります。また肌も乾燥してあれてきます。

日本では、秋には肺や気管支系を潤す働きがある白い辛味のある野菜としてネギ、白菜、ダイコンなどがよいと言われています。 また緑黄色野菜のカボチャ、柿やりんごは、肌の潤いを保つ成分があり風邪の予防にも効果があります。こうした旬の野菜や果物を取って頂こうと思い下記の3つのレシピとその食材が健康にどのように役立つかを話しました。
(1)かぼちゃのガーリックソテー(ローズマリー)
(2)柿と蕪のごまの和えもの
(3)りんごのフィリング(シナモン)
※フィリングとは、お菓子とか菓子パンの具材のことです。
具体的なレシピに関しては、資料に載せましたので、一つでも興味を持って頂きお家に帰ってから実際に作って頂けたら幸いです。

古唱会の皆様は小雨の降る中をおいで頂き、そして熱心に聞いて頂き大変感謝しています。特に女性の方には喜んで頂けたようで励みになりました。また健康管理士会の会員の皆様にもご指導、応援を頂き大変ありがとうございました。