講演者:紺野 義男 会員

12月5日(水)川口市立西公民館で講演しました。好天気に恵まれ聴講者も70名の大勢の方に大変重要なテーマを聞いていただきました。

パワーポイントは26枚の画面でした。資料は、がん予防12か条、2ページ目はNK細胞の拡大図とビタミンA,C,Eと食物繊維の主な食品群3ページ面はデザイナーフーズピラミッドの説明書4ページ目は「ほすぴ」の自分でできる大腸がんのリスクセルフチエック表です。「ガンにならないために」のテーマを選んだのはこの2年間大切な人をたくさんがんで亡くしたからです。パワーポイントの順にわかりやすく説明しました。

厚労省の主な死因別に見た年次推移ガンが昭和22年から平成22年までうなぎ上りにガンガンと伸びており、今後も伸びるものと予測されております。

まさにガン大国日本になってしまいましたが何故でしょうか?聴講者に問いかける方式で関心を持っていただけたと思います。

大腸ガン悪性新生物の主な部位別死亡率では男性は圧倒的に肺がんが垂直的に伸びており、女性は大腸がんがトップです。2020年には男性は前立腺がんが2位に、女性は乳がんも急増すると予測されているそうですが、動物性たんぱく質の過剰摂取と食生活習慣が影響しているものと言われています。

2010年ガン死亡は35万人強となってしまいました。

1996年にハーバート大学のがん予防センターからアメリカ人のがん死亡原因は1位は喫煙で30%、2位は食事及び肥満で30%、3位は運動不足で5%、4位は飲酒の3%と発表されております。

1960年のがん死亡は9万人でしたが、毎年4から5万人増加してきました。何故でしょうか? 真剣に今までの自分の生活習慣を見直すことが重要です。

がんをおこす主な4つの要因

1.塩分の取りすぎ(ミネラルのアンバランス、マクガバン(3g未満)WHO(6g未満)高血圧(6g未満)基準。中でも塩分の摂取量を抑えることは、特に日本人で最も多い胃がん予防に有効であるのみにあらず、高血圧を予防し、循環器疾患のリスクの減少にもつながります。

2.クエン酸回路の障害

3.過剰な活性酸素の発生
4.動物性たんぱく質、脂肪、牛乳の過剰摂取厚労省の食生活指針(2010年)では、成人1日当たり野菜350g以上が292g、果物200gが117gしか摂取されていないとされております。

飽和脂肪酸の過剰摂取はガンの発症と大きくかかわっているといわれており、不飽和脂肪酸のオリーブオイルやEPA、DHAなど多く摂取を従来の2倍摂取しましょう。

血管系の心筋、脳梗塞も「血管を強くする3つの習慣」1、塩分を減らす(血管を傷めない)2、魚や大豆を食べる(血管若返り)3、野菜を多く食べる。(血管若返り)
2次予防として行政のがん検診をきっちり受診することが、自分だけでなく家族みんなの幸せのためになることです。