講演者:塩沢 満子 会員

6月4日西老人会で講演をしました。

始めにすでに気温の高い今「熱中症」に注意!についてからスタートしました。
田村副会長提唱の熱中症対策「早めに、こまめに、1回1口」と水分を摂る時の標語を伝えて、普通の汗かきには水を、もし体調がおかしい!と思った時は冷たい(胃を素通りして腸で速やかに吸収されるため)経口保水液を飲むように伝えました。夏場は用心のためにも市販の経口保水液を用意し、冷蔵庫で冷やしておくことをお勧めしました。

健康長寿埼玉プロジェクトについて「皆さんご存知ですか?」と問いかけ、埼玉県が取り組んでいる健康長寿サポーター=健康意識・知識を持ち、自分の健康づくりを実践し周りに伝えていく人を養成していることを話しました。

日本一の長寿と日本一安い医療費の長野県は、保健補導員制度を昭和46年からとり入れ、家庭のお母さんたちが健康づくりについて学び、保健婦さんと協力して家庭・近所に広めていく。2年任期の持ち回りで交代をするので、今では各家庭に1人は保健補導員の経験者が居る状態です。健康意識や知識が豊かになり家庭や地域に良い影響を与えています。
健康寿命をのばすのも、一人ひとりが自分の体の働きを知り、体がよく働くために自分がなにをしたらいいのか・・を理解することが何よりも大切であることを力説しました。

  • 私たちの食べたものが体の中で、消化・吸収され、その体がちゃんと働くためには、×好きなものを好きなだけ食べるのではなく、○色々なものを、数多く、少しずつ食べる食べ方がいいこと。少人数の家庭ではなかなか料理の数を揃えることは難しいので、作った時に小分けして冷凍保存をしている私の経験を話しました。
  • 体の運動器を十分に動かそうでは、運動器は関節・靭帯、腱・筋肉・骨・神経等を言い、歳を重ねると共に可動域(動く範囲)が狭くなり、柔軟さが失われます。動かさなければますます動かない状態になります。この運動器を整えるのにはラジオ体操が一番。
    西老人会のみなさんは多くの方々が早朝のラジオ体操会に参加されているので、とても心強いです。私も毎朝ラジオ体操をしています。またこれからは転ぶことがなによりも大敵。
    これからでも筋肉を鍛えると、貯筋が可能です。手軽に出来るスクワット運動は椅子を利用して腰掛ける要領で座ったり、立ち上がったりを繰り返すことで、腿の大きな筋肉を鍛えることが出来ます。最初は回数を多くしないで5回でも10回でもこまめに続けることで、若い時のように筋肉もりもりは無理としても、少しずつの貯筋が出来て、筋肉の減少を防げます。
    老化は誰にでもやって来ますが、老化の坂を転げ落ちるか、緩やかに坂を下るかは、何よりもその人の意識と小さな努力です。人生を豊かにするのはあなた自身です。この運動器が連動して不具合になり、行動が制限されたり、介護のお世話になってしまう状態をロコモティブシンドロームと言います。運動器を整え、筋肉を鍛えて活動的なシニアを目指しましょう!
  • 脳のトレーニングでは、指を使い大きな声を出し脳の血流を多くしよう!と始めにじゃんけんゲームをしました。私に勝つ・負けるじゃんけんで手を突き上げながら大きな声でグー・チョキ・パーと言う。その他いくつかの手遊びをして、何人かが間違え大声で笑い、会場中の人たちと大いに盛り上がりました。
  • 心の元気では、ありがとう・お蔭様で・感謝します等の言葉を多く言うことで、自分の心が穏やかになり、幸せになります。傘かしげ等「江戸しぐさ」のいくつかを紹介し、気持ちよく相手に譲って平穏な心を保ち、心を元気にしましょう。また心を幸せにする算数 +=助ける、-=引き受ける、×=声を掛ける、÷=労わる、をお伝えして、こんなふうに考えると心が元気になるでしょう!と語りかけました。
    健康管理士会 += 助ける

ご自分の健康寿命をのばすには、体の働きを知り、食べ方を考え、体と脳を鍛えて、心を穏やかにして元気に長生きをしましょう!と結んで終わりました。