講演者:田巻 昌良 会員

10月9日南鳩ヶ谷公民館主催の第4回目の健康講演を担当させて頂きました。
今回のテーマは「介護予防」

・健康寿命を延ばし、生き生きと充実した生活を送る為に
・高齢者が要介護状態に陥ることなく健康でいられるようにする為に
を主な内容として参加者の皆様方と考えることにしました。

①先月の講演の宿題
「平均寿命/平均余命」について簡単な資料を用意して私より説明
②介護に関係するちょっとした数字の話
日本の総人口、国民の医療費、要介護・要支援認定者数(全国・埼玉県・川口市)、介護総費用額と介護給付額について最新の情報を提供
③介護予防ってどういうこと?
要介護状態になる原因で一番多いのはメタボリック関連疾患の脳卒中・心疾患・糖尿病の3疾患で全体の3割近く、続いてはロコモティブシンドロームに関係する関節疾患・転倒骨折・脊髄傷で2割強もあることを説明健康づくりのための取り組みの「健康寿命を延ばす三つの提案・スマートライフプロジェクト」について解説
・適度な運動
・適切な食生活
・禁煙の促進
各々について介護予防には重要であり、この取組に埼玉県健康管理士会も賛同し参加していることをお話しました。
本日配布した資料で自分の老化度をチェック該当する項目が多いほど将来要介護になる可能性が高く該当項目のない人はそのままの生活を、一つでもあった人は無くする生活をして欲しいとお願いしました。
介護状態になる原因で2番目に多いロコモについて、その原因と改善の方法などを説明し、休憩前の気分転換を行うことにしました。
気分転換は<フリフリグッパー>です。
<フリフリグッパー>の効果を説明し、基本の動きをDVDの映像で見てもらいゆっくりの動きで5分程度やっていただきました。手と足の動きがバラバラになるが手だけ、足だけやっても良いか、という方がおられましたが脳の活
性化の為に最初はバラバラでも良いから手と足を同時に動かすよう説明しました。
10分間の休憩後、後半を再開
④いつまでも自分らしい生活を送る為に運動と食生活の見直しによる介護予防について具体的に話しました。運動ではその種類、注意事項や運動の量・強さ・時間等について説明し簡単に出来る「貯筋運動」の動きのパターン、9種類を紹介しました。

 貯筋のすすめ(健康・体力づくり事業財団・貯筋のすすめより)

途中、貯筋運動以外にもいくつかの運動を紹介したのですが、日常生活に於ける体力を低下させない為に運動は重要であることを改めて説明しました。
食生活の見直しによる介護予防では、高齢になると様々な理由から低栄養化が問題になる。低栄養化の問題点、低栄養化を防ぐ食生活と食べ物について説明し≪きちんと食事・栄養不足にならぬよう≫とした7つの注意項目を説明し終了しました。
講演終了後、2つの質問がありました。そのうちの1つ「遺伝子組み換え食品が嫌われる理由について」では適切な回答が出来ず宿題になりましたが、南鳩ヶ谷公民館での講演は今回が最後であることから次回に回答、ということが出来ず質問して下さった方には申し訳ない思いをしております。