講演者:手塚典子 会員

4月15日、中央ふれあい館にて講演させていただきました。当日用意されているはずのレジュメが用意されていないなどアクシデントはありましたが、年間予定表で「ほねと砂糖」のテーマを見て来て下さった方数名の初参加者を迎えての講座となりました。

まず、骨粗鬆症、変形性膝関節症、ストレートネックについて、その症状と原因・予防法、特に最近増えているストレートネックについて詳しく話しました。パソコン・スマホ・ゲームなどで長時間下を向き前かがみの姿勢が続くことで、本来湾曲しているはずの7個の頸椎(首の骨)が真っすぐになってしまった状態をいいます。症状は、肩こり・頭痛から始まり、頸椎の椎間板ヘルニヤ・すべり症など手術が必要になることもあります。その前に予防しましょう。時々正しい姿勢にもどし軽く体操するだけでも首への負担は減ります。

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次に、質の良い骨を作るための栄養素、タンパク質・カルシウム・マグネシウム・ビタミンD・ビタミンKなどがなぜ必要なのかを理解してもらうために、「大工が家を建てるまで」の創作絵本を用意しました。ここでホルモン・酵素・補酵素の関係を、特に“補酵素”を理解してもらうことが、後半の“砂糖とほね”の関係についてもわかりやすくすると考えました。

砂糖を摂りすぎると体内でなにが起きるのか?ケーキや大福に含まれる砂糖の量を比較しつつ、玄米の糖質が消化される過程と対比してみました。ブドウ糖がエネルギーに変わる時補酵素としてビタミンB群が必要ですが、血液中のカルシウムも糖を細胞に届けるためになくてはならないのです。大量の糖が吸収されると血液中のカルシウム濃度が下がるので骨からカルシウムを補給することになります。

これらの悪循環が、糖尿病や石灰化、糖化を引き起こしていくことになります。予防するにはいろいろな栄養素を摂ることバランスのよい食事をすることです。