講演者:佐藤玲子 会員

5月19日戸塚西公民館で講演しました。2年前に講演した時に卵1個を基準にして食品の摂取人量の話をしていましたので卵の話を覚えている、今回も卵の話しをすると思う人と挙手をして頂き少し雰囲気が和んだところで本題に入っていきました。

健康の話をする時に良く交わされる「健康寿命」。元気で過ごすにはいつまでも自分で口から食べることが出来、自分の足で動く事が出来るこの健康寿命を延ばすことが大切です。

この健康寿命を延ばすためには心臓から全身に酸素や栄養素を運ぶ重要な役割をしている血管を丈夫で長持ちさせ、動脈硬化を如何に遅らせるかにかかっています。

動脈硬化とは動脈は本来とてもしなやかで強さと弾力性を持っているものですが動脈が加齢と共に老化し弾力が失われ硬くなり、動脈内にいろんな物質が沈着して動脈が硬くなり血液の流れが滞る状態です。

この動脈硬化を進める要因として高血圧、脂質異常、高血糖などが有り、血圧、コレステロール、中性脂肪、血糖が血管に与えるダメージが動脈硬化を進めてしまいその結果、長い時間をかけて心肥大、心不全、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など命に関わる病気を引き起こす事になります。

血圧が高いまま放置しておくと血圧が慢性的に高い状態が続くことにより動脈が硬くなりしなやかさが失われ、血液を送り出している心臓に負担をかけてしまい心肥大、心不全に。又心臓に負担がかかるだけでなく血圧は腎臓も関わっているので腎臓も正しく機能しなくなります。

高コレステロールは血管を狭くしたり、詰まったりすることで心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などを引き起こし、血管がもろくなると破れてくも膜下出血などの脳出血を起こしてしまうことなど動脈硬化と生活習慣病には大きな関係があります。

blood clot

健康情報が多すぎて自分に都合が良いことをあれもこれもと取り入れた結、過剰摂取になり健康どころか逆に体に悪い結果を及ぼしているので「適量」食べる事が大事。言い換えれば昔から言われている「腹八分」の量です。

健康寿命を延ばすにはこの「適量」と「バランス食」を併用することが大切なので今回も食べ物を4つのグループに分ける4群法で「卵」1個80キロカロリーを基準にして説明し、質問が出たらそこですぐに答え参加者の方たちとキャッチボールをする方法を導入しました。

最後に運動も長時間のウォーキング、ジムに通うことなどではなくても、日常生活の中でお使いに行く、何かをしながら爪先立ち、物をお盆で運ばなくて1個づつ運ぶなど今の生活の中で少しでも体を動かすこと。小さなことでも「ちりも積もれば山となる」継続することが大切。

食事も運動も今の自分の生活の中で今自分が出来る事を見つけてコツコツ続け「健康寿命」を延ばしましょうと締めくくりました。