講演者:重田健一 会員

古くから日本人の暮らしに掛け替えのない身近な食材としてあり続けた野菜・果物は四季の移り変わりを伝え、食卓に美しい彩りと潤いを与えてくれる「食卓の名脇役」として立派にその役割を果たしています。

毎日の健康生活を送る為に野菜・果物の幅広い知識に基づいた食生活が大切であり、今回はそのポイント6つに分け、できるだけわかり易く、パワーポイントを駆使し解説致しました。

Ⅰ)野菜・果物の一日当たり/一人摂取量目標

野菜350g以上 果物150g~200g以上。最近の野菜・果物摂取量の現状(全国・川口市)を解説しながら実物の野菜を提示する。過去の摂取量等は厚生労働省、農林水産省関連の資料を基に解説。野菜は目標摂取量に対し一人平均約70g不足、果物は約50g以上不足しているのが現状(平成23年度)

Ⅱ)野菜の役割・・・食卓の名脇役

3大栄養素を助け身体の調子を整える。

大根おろし、生姜等の消化を助ける働きや阪神・淡路大震災時の野菜パワーと迅速な供給は被災者の心身の元気回復に繋がった等具体例を挙げ解説。

Ⅲ)5つの野菜パワーと期待される健康効果

低カロリー、食物繊維、ビタミン、ミネラル等の期待できる健康効果や健康日本21推進運動についてのコメントを解説。

Ⅳ)全国の野菜消費量等

全国の野菜消費量、地元川口市の野菜収穫量ベスト7を発表し、全国消費量ベスト1のキャベツについて期待できる健康効果等について解説。

キャベツの効果

Ⅴ)野菜・果物面白知識15

15の雑学問題を出題し、一部の問題を解説しながらすすめる。解答と解説編を講演終了時に配布。

Ⅵ)まとめ・・・3大栄養素のバランスを摂る。

平成27年日本人の食事摂取基準のバランスについてのガイドラインを解説し、エネルギー(タンパク質15%・脂質25%・炭水化物60%)+栄養(野菜・果物のビタミン・ミネラル・食物繊維)バランスの大切さをキーワードとした。

Ⅶ)今後の課題

身近なテーマであり興味を持って聴いて頂けたと思うが、野菜嫌いの人や病気のために野菜を制限されている人の為の対応等を今後講演の中に盛り込む必要性を感じた