講演者:上原道康 会員

12月2日に西公民館で講演しました。演題は「認知症対策について」で、
1)認知症が騒がれている理由
2)認知症共生時代とは
3)認知症は予防できる?という3部構成。
配布資料はレジュメの他に兵庫県のホームページから引用した認知症チェック表とアンケート用紙。

いつもの会場で70名前後ということで、パワーポイントは使用せず、ホワイトボードに書きながらトーク中心と考えていましたが、準備したマーカーペンだと見えにくいと指摘を受け急きょトークのみでの講演に切り替えました。
特に今回意識したことは、難しい事項はより分かりやすい説明を、分かりやすく話せたならば、より深く知ってもらおう。
最後には、より楽しんでいただく話し方をしようという点でした。

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冒頭部分に社会問題となっている介護についても触れました。介護=愛情という時代ではない。一生懸命介護することが美談となるのは認知症共生時代にはふさわしくない。
介護に疲れたら専門家に頼みましょう、それは恥ずかしいことではないことを理解するようにしましょう、と訴えました。
認知症も今では生活習慣病と同じく、早期発見・早期治療が大切なことを聴いてもらい、そのうえで自分でできる予防対策について話を進めました。
その内容は*運動について*休養ついて*食事についての3部門で準備しました。

ここまでが持ち時間の約半分です。残り時間に力を入れたのは、認知症に結びつきやすい、また多くの方が罹っている脳血管疾患についてです。
脳卒中などは寝たきりとなりやすく結果として認知症にもなりやすい、ということは大勢の方が理解しておられます。
高齢者、高血圧症、糖尿病、高脂血症などのある方は特に注意してください。そしてFASTという言葉が脳卒中対策として世界的に広まっていますということを解説。
様々な話題を盛り込みながら退屈させないように進めました。結びは「高齢者のカ・キ・ク・ケ・コに留意してください」という要望で締めました。
ホワイトボードも使わないでトークだけでやるという貴重な体験ができました。手伝っていただいた会員の皆様、本当にありがとうございました。