講演者:小牟田建治 会員

8月20日川口西公民館においてテーマ「生活習慣病予防」について重田健一会員の司会のもと講演を行いました。当日は「古唱会」の暑気払いも予定され、高橋義一会長はじめ90人以上の受講者となりました。
自己紹介を兼ね、戦中戦後の食糧難時代、栄養不足による免疫力の低下で子供は風疹や水疱瘡など、ウイルスに感染しやすく、また、たんぱく質の摂取不足による体力低下など、戦後の日本の子供の窮状を救おうと、アメリカの慈善組織「LARA」や「ユニセフ」の寄付による食料援助として昭和22年から「脱脂粉乳」,「肝油」などが学校給食に取り入れられたことなど、私が現在健康であるのはこれらの援助のお陰であると感謝しつつ、病弱だった私の病歴も併せ、お話いたしました。

受講者の中には同時代を経験された方も多く、あちこちで頷いておられました。「長寿の秘訣」として4人の方を紹介しました。
ギネス長寿世界一のフランス人ジャンヌ・かルマンさん、金さん、銀さん姉妹、現役で活躍中の聖路加病院の日野原重明先生。それぞれの生き方や健康づくりなどの例を紹介しましたが、長生きの秘訣には決まったものはないこと、自分自身で考え、作り上げることが大切であることをお話しました。

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病気になるのはなぜか?病気には必ず原因がある、ということを仏教のことばにある「因果応報」を引用し、病気の原因を作る悪い生活習慣を見直すことが最良の予防であること、そのために「食事(栄養)」、「運動」,「休養」,「ストレス解消」の「健康の四原則」といわれる健康づくりに心がけること、特に栄養の摂取の大切さについては、野菜づくりには「窒素、リン酸、カリ」の三大肥料が必要であるように人間にもバランスの良い肥料が必要であること、人間の体は肥料と同じ元素でできていること。
これらは、多量栄養素と微量栄養素の組み合わせによる化学反応で分子を構成し体ができていること。を説明し、栄養摂取の大切さを説明しました。生活習慣病で治らない病気に認知症がありますが、認知症にならないために、”これだけは実行してください”とお願いし、終了いたしました。

●自分のことは自分でする。
●歩く(動く)
●噛む
●考える、見る、話す、聞く、読む、書く、計算する。
●笑う。

最後に、ストレス解消法の一つである深呼吸の方法について説明し、全員で深呼吸をおこないました。