講演者:斉藤常夫 会員


健康講演なので、その定義から説明しました。

「健康とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態」であること。特に、精神的な面では心の状態で考え方が大きく影響することを強調しました。

現代のような時代には、柔軟性がよいとされています。しかし大事な点では信念を持つことは良いのですが、プラス思考、ポジティブ思考やマイナス思考、ネガティブ思考の中で、うつや不安という「マイナス思考」「ネガチィブ思考」に早く気がつき、自分を素直に見直していくことが、心の治癒力をたかめることになる。

また、日常生活の中で、いつもそのようなことは考えられないので、できれば、目標を設定することの大切さをお話ししました。
目標⇒実行⇒結果⇒達成感⇒自信⇒希望の好循環になるよう実現可能な目標を設定することが望ましい。

私の体験談として、野菜、特にトマト、キュウリナスなど苗を買ってきて、その育ち方を毎日見られるようにすると、楽しくて前向きの考えになる。これは、プラス思考、ポジティブ思考の原点として私自身は定着させています。

アンチエイジング「抗加齢医学」…老化を遅らせることは人生を充実させることなので、特に要点とし①「動」②「制」③「笑い」がよいこと。 「動」は運動を含めてよく動くこと。「制」は栄養は摂るが、カロリーをコントロールする。「笑い」は楽しい人生を常に考えること。

この状況を自律神経の交感神経と副交感神経の図で説明しました。自律神経は分泌、免疫との相関関係が深いので、病気にならないよう説明しました。特に、交感神経は、主に昼間働きアクセルのように緊張型、活動型で、副交感神経は、主に夜働きブレーキ、休息型、体力回復型です。この自律神経を整え、「心」と「体」、そして「人生」を健康で幸福なものにすることが大切です。また、心の動きと感情の変化の関係は、悲しい時は、アドレナリン、ノルアドレナリン⇒悪玉ペプチド⇒NK細胞の低下⇒免疫力低下。楽しい時はドーパミン、βエンドルフィン⇒善玉ペプチド⇒NK細胞の上昇⇒免疫力の上昇となるので、できるだけ人生は楽しく、過すことが健康な人生になることを強調しました。 また、運動不足が、健康をマイナスにすることの注意点として、運動不足がもたらす弊害を潜在的な影響と病気の症状中心に話しました。脂肪の蓄積→肥満、高血圧、脂質異常症。心肺機能の低下→息切れ→脈拍数の増加。筋肉の萎縮→腰痛、膝痛。起立性調節障害→めまい、脳貧血。糖代謝機能の低下→糖尿病。骨密度の低下→骨折、骨粗鬆症。ストレス耐性の低下→情緒不安定。

最後に、趣味に興ずる人生を過ごすことで、俳句、華道、囲碁、音楽、絵画、茶道など好きなことで人生を大いに楽しんでほしい。これがアンチエイジングにつながり、ゆとりある人生となることをお話ししました。