講演者:蓮池博子 会員


5月3日、西老人会の皆様の前で講演をさせて頂きました。講演前に西老人会の皆様のショータイムがあり、見事なフラダンスを披露されとても楽しませて頂きました。時間ギリギリまでのショータイムでしたので、大慌てで準備をし小牟田さんの軽妙洒脱な司会に助けられ「健康になるための食の基本」をテーマにお話し致しました。

人生80年を日にちで数えると何日くらいになりますか?という問いかけに、やはり皆さん普段は余り考えた事もないので『???』というような顔をされていましたが、80年は29200日、その間の食事の回数は凡そ86505回となります。
何気なく食べている食物でも、それで体が出来ていることが分かると一食一食を大切に…という思いになりますね。次に体を構成している食物の中の五(六)大栄養素についてお話し致しました。

特に第一義的なるたんぱく質については少しお時間をさき、動物性と植物性の違いと働き、年齢と共に比率を逆転していくことも大事ですが、現代は人生50年ではなく80年100年の人生なので、低タンパクに陥らぬよう動物性たんぱく質もしっかり取る事、また脂肪・糖質・ビタミン・ミネラル・食物繊維についても取り過ぎや不足の問題点等のお話を致しました。

次に健康の三大条件としてWHOが提案している食事、運動、休息、その中にもう一つ入れて欲しい『排泄の重要性』についてもお話致しました。現代はどこに行っても食物が溢れ、時として不必要なものが多く入ってくる時代でもあります。ですから、健康に生きる為には不必要なものを早く出す事がとても大事なことなのです。そして皆さん(私も)大好きな嗜好品についてのお話も致しました。

嗜好品と大きく書いて、どんなものが思い浮かべられますか?と順番に甘いもの・煙草・アルコール・コーヒーなどを書き出し、文字を分解すると『毎日口にすると老人になることを好むもの』となるお話をしますと「ウワァ」という小さなどよめきが起きました。

そうなんですね。辞書を引いても、栄養として取るものではないと記されております。ただたしなみとも書いてあります。人間はパンのみにあらず…と申しますので心の栄養も大切です。疲れて帰宅した後の甘いものや、一服を口にするときは、至福の時ですものね。ほどほどにして嗜みましょう。最後に、健康であり続けるためにはお口の健康が大切です。

そのお口の健康の働きを衰えさせないために、歌で口の働きを鍛える方法があります。今日は皆さんと一緒に「バラが咲いた」と「こいのぼり」の二曲を大きな口をあけて、元気に歌って終わりにしました。

西老人会の皆様の踊りと歌声に、私の方が元気を頂く一日になりました。ありがとうございました。
失敗談を一つ。家で紙上に書いた時には、黒々と書けたボードマーカーでしたが、当日ボードに書いたら薄くて大失敗。会長にも準備不足を指摘され、大いに反省しました.