講演者:上原道康 会員


5月20日、古唱会総会の日に約80名近い参加者のもと、「食卓での話題に」という演題で講師を務めました。

サブタイトルは、
①ご飯と納豆の組み合わせは最高ですが、納豆には1つだけ選ぶとすれば、どれを選びますか?(ねぎ、しょうが、カツオ節)②熱中症には水分と塩分が欠かせません。高血圧の人は塩分控えめに、と言われます。あなたが高血圧ならどうしますか?
③健康のためには「腹八分」は守るべきと思いますか?(はい いいえ)

①については、ご飯といえども完ぺきな栄養バ
ランスでないこと、さらに納豆など大豆製品も量として少ない必須アミノ酸があることを話し、カツオ節との組み合わせが最高のバランスを作り上げることを話しました。

②については、ナトリウムの特性を話し、高血
圧者が熱中症対策として2つのケースに臨機応変に対処したほうが良いと提案。熱中症対策としては「か・き・く・け・こ」で始まるフレーズを紹介。

最後の③については、絶対的に食糧の不足していた時代に、みんなが腹いっぱい食べると、そのあとに待っているのは食糧不足、即飢餓という状態に陥ることは誰もが容易に想像することができます。ゆえに支配階級の発想として生まれたのが「腹八分」であることを説明。この「腹八分」は現代人には熟年世代までにはメタボ対策としては欠かせない健康法でありますが、高齢者にはどうでしょうか、と疑問を投げかけました。多くの老人医学の研究者は、高齢者の低栄養について警告を発しています。「腹八分」ではなく十分食べ、できることなら間食として牛乳などを飲みましょう、と発表していることを紹介。最後に「腹八分」とは、「もう少し食べたいなぁ」という気持ちを抑制するのではなく「次の食事が待ち遠しい」「次の食事時に空腹感がある」という状態をいうのです、と話しました。

講演の冒頭に、日経新聞に掲載された川口市では40歳以上の市民に無料で糖尿病リスク検査を薬局でできるようになったことと、西公民館近所の薬局を付記したコピーを配布。意外と知られてはいませんでした。健康講演の各会場でしばらくの間、この件について発信し続けるのはいかがでしょうか。お世話になっている川口市へのささやかな協力になると思いますが・・・。