講演者:大嶌悠美生 会員

10月5日(水)川口市西公民館の「若返り健康講座」で講演をさせていただきました。当日台風18号の影響が心配されましたが、雨も降らず大勢の皆さんにお出かけいただきました。

歯と口も加齢とともに衰えてきます。全身の健康と病気に関わっていることが近年分かってきました。
「歯と口」の力が低下したり、支障を来たしますと病気を招く恐れが出てきます。元気で健康に暮らすためには歯と口も大切にしていかなければなりません。

*4つの「歯と口の力」の原因と病気についてお話しますと。
「呼吸する」力が衰えていくと、口呼吸になることです。原因は口の筋肉が衰えてくることにより、無意識に口を開いてしまう口呼吸です。口呼吸は鼻炎、慢性扁桃炎、いびき・睡眠時無呼吸症、心臓病、脳卒中の恐れが出てきます。

「飲み込む」力が衰えていくと、食べ物がうまく飲み込めなくなり、むせたり、咳き込むこともそのひとつです。原因は舌の筋力、脳や神経の機能低下です。加齢や生活習慣の影響で誰しも衰えが進むので、油断は禁物です。誤えん性肺炎を起こすことに もなりかねません。

「歯を守る」については、大人の虫歯と歯周病です。原因として大人の虫歯は歯ぐきがさがる、象牙 質が厚くなり神経をかばうため虫歯に気づきにくくなります。→進行してしまい歯を失うことになってしまいます。歯周病は歯磨き不足で歯垢や歯石がついてしまうことで、心内膜炎、心筋梗塞、動脈硬化症など全身の病気にもつながります。

「噛む」力が衰えていくと、やわらかい食べやすいものばかり食べるようになったり、早食いで飲み込むような食事をしてしまいます。原因としては歯が1本ぐらいならと抜けたまま放置してしまうことや、入れ歯がうまく噛み合っていないなどです。こういった場合は速やかに歯科医院を受診することをおすすめします。噛むことの効用は脳が活性化され、ヒスタミンが量産され、満腹中枢が刺激され食欲が抑制され肥満防止にもつながります。

*「歯と口の力」の衰えを防ぐ方法について。
呼吸する:口呼吸を防ぐ、口輪筋トレーニング、
忍者式です。
飲み込む:「べろはたから」を1日20回繰り
返す。
歯を守る:クシュクシュ歯磨き:歯ブラシを軽
く持ち毛先を1~3ミリ程度動かし、歯垢を落
とす。フロス、歯間ブラシも使用する。
噛む: 噛み続け癖をしない。食事は「1口30
回噛む」習慣を!
これ等いくつかを皆さんと一緒に行いました。
この度の講演に際して、田村さん稲田さんには大変お世話になり感謝申し上げます。
以上