講演者: 住吉修 会員

3月1日(水)西公民館におきましての講演報告です。私のテーマ「運動」をご参加の皆様に着席いただいたまま体感いただく、いつもながらの体験参加型の講演でした。

今回はカラダを動かしていただく前に最近読んだ貝原益軒の著「養生訓」の中から益軒が運動について述べた部分を抜粋して、まずは古人も運動の重要性を認識していたということを申し上げました。300年程前に益軒は身体を使わないと健康に良くないことをすでに喝破しておられました。それは日常生活における作業だったり、歩くことだったりなのですが、文明の進んだ私達においては意識的に歩いたり、体操したり、スポーツしたりすることで身体を動かすことに他なりません。養生訓ではすでにこのころから人間の不摂生、食べ過ぎ、運動不足に流れていく傾向を見抜いていたのかもしれませんね。益軒が現代人を見たならばどんな感想を漏らされるだろうか?と問題提起をさせていただきました。

さて、講演の内容は“ストレッチ”、“筋トレ”、“その場ウォーキング”の3つの運動を効果的に取り入れて健康を維持しましょうというものです。柔軟性、筋量維持、心肺機能アップなど、この3つの運動でバランスよく、しかも楽しく実践いただきたいのが私の目標です。それぞれのポイントを申し上げましょう。

①ストレッチは身体の部位をゆっくり、気持ち良い程度伸ばすこと。柔軟性を高めるため、息を吐きながらゆっくりと伸ばしていきましょう。背筋、肩、腕を伸ばしました。
②その場ウォーキングでは腕ふりを取り入れて全身運動にしてみましょうと提案しました。腕ふりから体幹を通じて脚が動くメカニズムもご紹介しました。
③筋トレはジムや器具も不要な自体重を利用したトレーニングをご紹介しました。ここでは腹筋、背筋、胸、肩、二の腕の筋トレを体感していただきました。

運動の大切さは理解していてもなかなか独りでは実践できないもの。健康管理士会でこのような場を提供いただき、ご参加者の皆さんと一緒になって運動の気持ち良さや楽しさを提案できるのは、メニューを考えるにあたって本当に勉強のやりがいがあります。これからも楽しい運動メニューを提案させていただきますのでよろしくお願いします。

最後にパソコンを片付けていると女性の方が寄っていらしてひと言。「ありがとうございます。お陰でカラダが温まりました。」こちらも感謝でした。