講演者:上原道康 会員

 新郷公民館で「認知症の予防と対策について」というタイトルで100分間の講師を務めました。サブタイトルは、「キーワードで覚えよう!」で【①「あ・い・う・え・お」をやってみませんか。②「らくださま」と「ぬかづけ」とは何でしょうか?③「か・き・く・け・こ」はシニア世代の健康必要条件です!】の3項目で構成しました。

 今回はパワーポイントを使わずトークでやりました。資料として、東京都発行のパンフレット「知って安心 認知症」を配布。10の質問に答えることで場合によっては医師に相談を、と言うもの。2つめの資料は「ユマニチュードの4つの基本」。この先1~2年で「ユマニチュードの4つの基本」は必ず話題となりますよ、と詳しく説明。もし周りに認知症の方が出た場合には、「ユマニチュードの4つの基本」を知っておけば、とても役立ちますから、と念を押しました。

 「認知症の進行した方が自分の周りにいることを考えてみてください。椅子に座ってくつろいでいる時、身近な人がきたら認知症の方は立ち上がろうとしますが、あなたは座ったままでいいですよ、と言ったりしないでしょうか。床に伏している認知症の人に薬を飲ませる時、起き上がらなくていいですよ、と言ったりしないでしょうか。これらの、立ち上がらなくていいですよ、などの親切心が認知症の方の体力の衰えをさらに進めてしまうということに気づいてください。できる限り立ち上がらせ、起き上がらせるようにしてください」と言うのが「ユマニチュードの4つの基本」の1つです。健康管理士会でも「ユマニチュードの4つの基本」を学ぶ機会があっても良いのではないかと考えます。

 今回、意識して臨んだことは「100分近い講演を退屈しないで聴いてもらうにはどうしたら良いか」ということでした。そのために、けん玉とか大きなサイコロを持ち込み、遊びながら、楽しみながら、笑いながらできる認知機能の衰え防止ということも織り込みました。難しい専門用語は絶対に使わない、と言う基本姿勢は守ったつもりです。

 100分近く休憩なしで語り続け、終わった後の昼食のソバと冷えた景虎の美味しかったこと、これまた格別でした。今回も積極時にご協力いただいた稲田、若木会員に感謝いたします。