講演者:長谷川 洋 会員


3月14日(火)に川口市戸塚西公民館の若返り健康講座にて講演をさせていただき、当日は約25名の方が聴講されました。最初に「梅の花が何故上向きに咲かないのか」について、花が上向きでは実を付ける時に支えきれないので、長い間に遺伝子が知ったのではないでしょうか。自然を観察して小さな発見をすることにより、感動することは若返りに有効ですとお話して、リラックスしたところで本題に入りました。

予め用意したレジメ3枚に基づき、最初はアンチエイジングとは何か、誰もが老化を防止するために、サプリメントに頼ったりしてお金をかけています。「アンチエイジングは大きな社会貢献である」とは、健康寿命を延ばすことにより、国の医療費を少しでも軽減することが急務になっているからです。

次に食生活を楽しむには、口腔ケアが大切であり、歯周病を予防して、如何に自分の歯を大切にするか。その為には、正しい歯磨きの仕方、よく噛むことで唾液の働きを有効に利用することが大切です。まず自分の歯で食事をすることが健康に繋がり、80歳になっても、20本の歯が残っている8020を目指してください。私は3本のインプラントを入れています。インプラント治療はお金もかかり、半年も医者に通うのは時間が無駄です。安易にインプラントに頼らないように、普段の口腔ケアを大切にしてくださいとお話しいたしました。

歯周病菌が血管に入り込むことによって糖尿病など全身に及ぼす病気につながります。特に菌が誤嚥などで肺に入ることにより肺炎に罹ることが、最近大きな問題となっています。その予防のために口と舌を動かす「アイウベ体操」が有効であることをお伝えしました。口腔ケアの方法として、チューインガムを噛むことの効用についても触れました。

食については白板を使って「味覚とは」「五感とは」何でしょうかと、皆さんと一緒に考えました。飽食となっている現代は食生活が欧米化しているので、一汁三菜を特徴とする和食をもっと見直しましょう。和食はユネスコ無形文化遺産となっているので、発酵食品を特徴とする素材を活用しましょう。例えば「御御御付」は「おみおつけ」と読みますが、「御(お)」が3つも付くような料理は他に見当たりません。

次に、アンチエイジングの課題の中で現在、問題となっている認知症について、その予防の一つとして頭脳を使うことが大切です。数学や図形のクイズに挑戦することを推奨し、特に数学では、実際と感覚の差で意外なことが発見できる例を掲げました。

最後に、私が日頃使用している健康グッズの幾つかをご紹介して締めくくりました。

当日、講演会場の準備を手伝っていただいた稲田さん、アシスタントをしていただいた田村さんに感謝いたします。帰りは健康のためにも会場から東川口駅まで約30分、田村さんと歩きました。私の講演に「あの-」が多かったことを指摘していただき、次回は改善したいと決意しました。当日、聴講に来られた皆さん方が健康そうなのは、公民館行事に積極的に参加されているからではないかと思いました。