講演者:佐藤玲子会員

7月11日戸塚西公民館で講演しました。暑い日が続くようになるとウナギの出番。土用丑の日にうなぎを食べるようになった由来に加えて、ウナギのヌルヌルをカボチャの葉っぱで拭き取り、七輪の炭火でウナギを焼くとなんとも言えない美味しい匂いが漂う話をすると昔の懐かしい情景を思い出し頷く方も有り和やかになったところでテーマに移動。

健康寿命を延すという事は全身を流れている血管を如何に長持ちさせるかという事。三大生活習慣病と言われている高血圧症、脂質異常症、糖尿病に共通するのが血管の動脈硬化。この動脈硬化が進み頭の血管が切れると脳出血、詰まると脳梗塞。心臓で血管が詰まれば心筋梗塞。髙糖値が続けば失明、足の切断、人工透析と最終的には命に関わる大変なことに繋がってしまいます。

生活習慣病予防の大きいポイントは生命の維持に欠かせない酵素やホルモンを作るタンパク質と体を動かす活動源となるエネルギーはタンパク質、脂質、糖質の栄養素から供給されていますので食事が大きい要因になります。

食べ物を食べると代謝が行われますが一つの食材だけ食べても上手に代謝は行われません。糖質をエネルギー変える時はビタミンB1、脂質の代謝にはビタミンB2、タンパク質の合成にはビタミンB6とお互いの協力が必要になってきます。いろいろな物を食べることにより複数の栄養素がお互いに協力し初めて体の為に良い働きをしてくれるという事です。
例えば納豆とご飯を食べる時に納豆と一緒に食べると良い物はネギ、生姜、カツオ節どれと問いかけ。ご飯には必須アミノ酸のリジンが少ない。納豆にはリジンは多いがメチオニンが少ない。カツオ節はメチオニン、リジンが多い。答えはかつお節ですがさらにネギ、生姜も加えると良い事も補足しました。又、骨を丈夫にする為に牛乳を飲みますがカルシウムが小腸で吸収される時にはビタミンD、骨の形成にはリン、マグネシウム、吸収されたカルシウムが骨に沈着し、丈夫な骨を形成するにはビタミンC、ビタミンK、鉄、それに酵素も。酵素の合成にはタンパク質も必要になり牛乳を飲むだでは丈夫な骨は作れないという事です。

大切なのはバランス食ということになります。バランス食はいつものようにL卵1個80キロカロリーを基本にしていろんな食材を摂取するにはそれぞれ適量が有ること。今よく言われている糖質制限も過度にするとエネルギーが足りなくなり脂質、たんぱく質を使ってしましいろいろな弊害が出ることを説明。健康寿命を延すにはバランス食ですと強調。それに加え減塩の大切さと運動の必要性を説明。運動は6月の住吉講師の自分にとって気持ちが良いと思う位の運動を続ける事と、いつものすき間運動の話をし、今、自分が出来ることを見つけて続ける事が健康維持に繋がることを伝え終了しました。