講演者 長谷部美紀代会員

 3月21日(水)中央ふれあい館で講演しました。気温6度しかも雨で最悪の気象状況で、はたして来てくださる参加者はいるのかと心配でした。10時近くに続々と参加者が現れホッとしました。感謝に耐えませんでした。
 健康でいつまでも自立した生活を送っていただきたいとの願いからサブタイトルに~フレイル予防が元気の秘訣~として食事、口腔ケア・運動・社会活動について進めました。最近の健康寿命男性1位の山梨県民の暮らしぶりをとりあげ、日照時間が長い山梨の方々は外で活動する時間が長く、斜面の多い土地柄で自然に足腰が鍛えられるのでと思われる。また、青魚や刺身をよく食べ、野菜をたっぷりとるよう心がけていること。無尽という昔ながらの生活の知恵が今は形を変えて、会費を毎月積み立て、楽しい会食を行う回数が多いことが、ストレス解消に役立っているのではと伝えました。
 
 そこで、いっそう健康寿命を延ばしていただきたいと、低栄養にならないためにたんぱく質を毎日必要量摂ることが筋力アップにつながるので、献立にうまくとり入れた食事のとり方について、図表を示して献立の参考にしていただきました。

食生活と健康

食べ物

 毎日運動することにより血管の壁から一酸化窒素が分泌され血管が柔軟になること。血液中に中性脂肪やコレステロールの増え過ぎを防ぐためには、食物繊維をしっかりとることにより体外に排出されるので、1日350gの野菜を摂ることをお勧めしました。
血圧に大きく影響する塩分について、日本人の塩分摂取量は現在9.9gになっているが、男性8g、女性7g以下の塩分にしていただきたい。また練り製品やウィンナーなどには、かくれ塩分が含まれていること。減塩しょうゆや味噌は2割程度減塩されている。調味料をかけるのではなく少量つけて食べることをお勧めしました。
 小さな一粒ですが、大豆の力はすごい!その健康効果は大で、食物繊維、中性脂肪・高コレステロールの抑制、動脈硬化を防ぎ、脳の活性化にも効果があり、カルシウム、マグネシウムは骨粗鬆症予防になるなど、大豆製品を毎日のように献立にとり入れていただくようお願いしました。

 唾液をたっぷり出す方法や口輪筋を鍛えるために「パタカラ」体操で飲みこみを良くすることにも挑戦していただきました。
 
 最後に生涯学習で学びや趣味活動、ボランティア活動をすることで、仲間づくりができ、楽しい時間を過ごすことは、長寿ホルモンがたくさん出て、長生きにつながることをお話しし締めくくりました。