講師;安倍薫

4月4日(水)西老人会において、講演させて頂きました。

近年、人生100年時代と言われるように益々、高齢化が進む昨今です。今回のテーマは百寿者(ひゃくじゅしゃ)についてです。百寿者とは?それは100歳以上の方の事です。只、生き長らえるのではなく如何に身体と心が健康的でいられるのか❓ 慶応義塾大学医学部百寿総合研究センターによる20年以上の研究のなかで百寿者に共通していることがわかりました。

共通事項 ①糖尿病と動脈硬化が少ない

②慢性炎症の度合いが極めて少ない

慶応大学の研究によると慢性炎症と寿命との関係が明らかになっています。やはり慢性炎症を抑える事が健康長寿のカギのようです。そのためには、①食事 ②適度な運動 ③心の持ち方 などをどの様に心がければ良いのでしょうか?

老化と慢性炎症は深い関係があると最近の研究でも知られてきましたので食事で気をつける調理法の説明をしました。老化を加速させる調理は高温調理です。特に油を使った調理法(天ぷら、その他の揚げ物)は高温になりがちなので頻度を意識してみてはいかがでしょうか?やはり、和食などの素材を活かした調理法(お刺身、冷奴、ぬか漬けなど)はあらゆる面で優れていると思います。(昔ながらの日本食は抗炎症成分が多い)

また、心(満足と炎症の関係)と炎症の度合いに違いがある事もお話しました。

《炎症を強める満足度》

※食べたい物を好きなだけ食べる※むやみに買い物をするなど➡自分の欲求であり快楽型の満足感

《炎症を抑える満足感》

※家族を大切にする※人のためになることや社会貢献など➡人のため、生きがい型の満足感

やはり人生の大先輩の心と身体にはいろいろ頭が下がります。