講演者;安倍薫会員

梅雨の季節とあり当日は朝からの雨模様でした。

あいにくのお天気でしたが、思いのほか受講者22名、健康管理士会会員7名、

合計29名の人数で嬉しい限りでした。

百寿者(ひゃくじゅしや)とはなんでしょうか?それは、100歳以上の方の事です。

人生100年時代と言われる昨今、100歳も当たり前の時代になりました。その長生きに欠かせないものはやはり心と身体の健康です。

 

健康で長生きの研究は慶応義塾大学の研究センターが1992年から始め2000年からは生活

環境、性格などを含めた『百寿者調査』をスタートしました。

調査の結果、百寿者の共通事項は糖尿病と動脈硬化が極めて少ないということが分かりました。そのカギとなるのはいかに慢性炎症を抑えるか?

 

①食事・・・・・調理法(高温調理)により炎症が進む➡揚げ物は180~200度

なるべく素材を生かした低温調理を

②運動・・・・・日常生活における簡単な事➡散歩、布団の上げ下ろしでもできる事は自

分でする。

③心のあり方・・明るく・楽しく過ごす、何事も前向きに考える

特に興味深いのは、人の満足感と炎症が深く関わっているという事です。すなわち心の状態が炎症に関与しているのです。ある研究結果で満足感が高くても炎症が進んでいる人がいるのは?それは、満足感の違いでした。

炎症を進める満足感は➡自分の欲求を満たす快楽型の満足感でした。食べたい物を食べたいだけ食べる、欲しいものを思いのまま買う等(快楽型の満足感)

炎症を抑制する満足感➡家族のため、地域活動や社会貢献など(生きがい型の満足感)

やはり、人間の遺伝子には人の為に活動するようにうまく出来ているという事でした。

いずれにせよ歳を重ねてもいつまでも心と身体の健康を保ちたいものです。t