日本成人病予防協会専務理事 専務理事 安村禮子様

12年目を迎えての総会、心よりお祝い申し上げます。

埼玉県健康管理士会は12年前に高橋義一先生が設立され、多くの会員と共に幾多の困難を乗り越えたからこそ今日があると思います。良く「継続は力なり」と言いますがまさにその格言どおりであることに敬意を表します。

今、健康ということを考えるとき、わが国は健康長寿の国と言われていますが、その内容は皆さんがご承知の通り決して百点満点ではありません。高齢化社会では国民医療費はうなぎ上りの状態が続いております。また寝たきりや介護を必要する日数も年々増加の一方です。

食に関しても、世代間、性別で若干の違いがあるとしても概してカロリーの摂取過剰、運動不足などから肥満者が増え続けております。その結果多くの人はガンや心臓疾患、脳疾患といった生活習慣病で亡くなり、また多くの国民がそれら生活習慣病により通院加療を必要とする状態になっております。

こんな時代だからこそ健康管理士が力を発揮していく場が増えるのではないでしょうか。病気になった方には医師という専門の立場からのアクションが必要です。病気にならないようにするには学んだ正しい知識の下で意識を持ってアクションを起こさねばなりません。これこそ健康管理士のあるべき姿といえないでしょうか。

健康についての知識を学ぶだけでなく、意識を持って行動を起こすことが大切です。すでに行動を起こしている健康管理士の方々は更なる活動の場を広げてください。日本成人病予防協会でも皆様の積極的な健康活動には、特に新しい分野での行動には真摯に応援をいたします。そして埼玉県健康管理士会が全国55000人に達する健康管理士の範となりますようたゆまぬ研鑽を重ねていただくことを希望いたしております。