講演者:上原 道康 会員

2月20日(水)「春遠からじ」を実感できる日に、中央これあい館で講演しました。
サブタイトルとして①「年寄りは肉より魚を」と言われたら…②「年寄りの冷や水」とは・・・、の2項です。

 ①については、タンパク質は毎日消耗されている。健康のためは食事からタンパク質を補っていかないとダメなことを説明。「鯵1匹に含まれるたんぱく質量は約15g。高齢者と言われる世代の男性は1日60gぐらいのたんぱく質が必要で、女性は50g程度が欠かせないと言われており、効率よく摂取するには『肉』を食べることです」と説明。息抜き話題として「猫じゃあるまいし魚ばかり喰えるか」という例え話も間違っている、ということを引用。本来猫は肉食動物で、庶民も猫を飼えるようになった江戸時代、庶民は肉を食べる習慣がなく、残飯を餌として与えた。この結果「猫は魚」という固定観念ができてしまったのです。世界的な動物学者が「猫が喜んで食べるもの」の実験を行っている。その結果「猫が好きな食べ物は、羊肉、牛肉、馬肉、豚肉で最後が魚であった」という発表があります。だからもっと皆さんはもっと肉を食べましょう!という話も盛り込みました。

 ②の「年寄りの冷や水」という言葉は江戸時代の、いろはかるたの7番目の句であり、なぜこのような言われが生まれたかについても聴いてもらいました。そんな中、「高齢者が冷水を飲んだ方が良い時もあります」という前置きから、「寝る前のコップ1杯のお水と健康」について説明しました。

 配布資料編から、メディアの発信する健康美容情報についての、注意したほうが良い点などについて説明を聴いていただきました。平成最後の中央ふれあい館での講演を無事に終えました。  N