講師:両角佳子 会員

私は転倒予防のテーマで講演をこれまでに5回埼玉でさせて頂いています。中央ふれあい館でも2回目になるので、同じテーマで良いのかと思いましたが前月に司会に伺って見ると新たな参加者が多くいらっしゃることがわかり、やはり同じことを伝えたいと決めました。5回分の原稿を読み直し、シンプルに最も伝えたいことだけに絞り、参加者が実践しやすい内容で、納得して貰える工夫をしました。

一つ目は板書を転倒は内的要因である本人の体と、外的要因である物理的環境の2つを半円で表し、それだけを印象づけるようにしました。
二つ目はクイズに答えて頂くことでご自身の知識の整理をし、レジュメでもう一度説明していきます。
三つ目は転倒予防カルタを利用しました。特に知って頂きたい30枚を準備し、皆さんに配布して机のお近くの方と「そうよね」「なるほど」など感想を自由にお話頂きます。皆さんの緊張がほぐれてきたところで私が説明したいものだけ、例えば「ち」の札の人、読んで下さいとお願いすると「近くてもつっかけ履かず靴履いて」と読んで下さるので、どんな靴が転倒しにくい靴なのかの説明に繋げていきます。

本当は皆さんにバランス能力がきちんとあるか、実際に継ぎ足歩行テストなどを体験して頂きたいのですが、私どもの会では参加者にスポーツ保険等に加入して貰っていません。万一おけがをされても責任が取れないのと、お部屋の狭さなどの制約があり難しいので運動指導は住吉さんにお任せしています。住吉さんは前半の私の言葉を上手に拾って、後半に繋げて下さるので大いに助かっています。

私は二人の母が転倒する様子を見てきて実感しています。転倒予防は「む」「無理なく楽しく30年」今から30年、ずっと続けていきたいと思います。