講師:岡章次 会員

高血圧になる人が高齢になるほど増えており、高血圧は「沈黙のころしや」と言われているように何の症状のない中、進行し、「脳卒中」や「狭心症や心筋梗塞」の病に侵され、場合によっては突然死することもある恐ろしい疾患です。また、高血圧は腎臓病になるリスクも拡大します。日頃より、特に高血圧と診断されてない人も、血圧を管理することが大切です。

 血圧は血管にかかる圧力のことを言いますが、心臓が血液を送り出す際に動脈に直接かかる圧力のことを最高血圧、そしてその後、圧力から解放され動脈が元に戻ろうとする時にかかる圧力のことを最低血圧と言っています。この最高血圧と最低血圧を測定することで高血圧疾患になっているか判断します。最高血圧が140mmHg以上、かつ、または最低血圧が90mmHg以上、が高血圧と診断されます。起床後、就寝前に血圧を毎日測定し、その記録をつけ、高血圧の人はそれを診察時には主治医に見せ、適切な治療や指示を頂くことが大切です。また、高血圧になっていない人も、自分の血圧状態を正確に知っておくことが必要で、毎日の血圧測定はお勧めします。

 高血圧にならないための標語も紹介致しました。
「こうけつあつは、さようならさ」です。

減塩、ストレス対策、肥満注意、禁煙、酒は適量、バランスのとれた食事、などをその標語に沿ってお話しました。いずれにしても、血圧の管理は、「まず、自分の血圧状態を知ることです」。そのことが予防に繋がりますので、その点を重視したいと思います