講演者;重田健一会員

野菜、果物の成分で注目されているのはビタミン、ミネラル、食物繊維、水分などですが、その他に約100種類の成分が確認されているフィットケミカル(植物性化学物質)も強い抗酸化作用があり生活習慣病予防に効果的である事が注目されています。

これらは野菜、果物など植物が自らの身を守るために作りだされた色、香り、辛み、ネバネバなどの成分。

代表的な物質はポリフェノール(殆どの野菜、果物に含まれる成分で特に果皮の部分に多く含まれ、皮ごと食べられる果物は効率よく摂取できるといわれています。)とカロテロイドで(自然界に存在する黄色、赤、橙など色素成分の総称)どちらも私達の健康生活に大きく貢献しています。

しかし未解明部分も多く限られた野菜、果物の摂取ではなく多くの種類のものを新鮮なうちにバランスよく摂取する事が求められています。これらは緑黄色野菜が代表的な品目であり、加熱、油での炒め物などの調理がより成分の吸収率を高めると云われています。

毎日の食生活の中で350g/一人あたり、野菜を摂取するためも朝食が大きなポイント。これからの季節、緑黄色野菜を中心に多くの埼玉野菜が収穫されます。三大栄養素とのバランスも考えながら、スープなど温かい料理に多種類の野菜を使ったメニューを加え、健康な毎日を送って頂きたいと思います