日時;令和2年1月28日(火曜日)

場所;戸塚西公民館

講師;上原道康 

演題;この健康情報、信じてよいですか!

聴講者数;一般16名プラス会員4名=合計20名

 

「医学博士も絶賛」というフレーズや、「アンケート調査の結果8割の人が満足」などの具体例を示し、どこに問題があるかを説明。

参加者の多くが感じているTV番組に健康番組が増えた理由、新聞に健康広告が増えている理由、週刊誌で衝撃的な健康特集が掲載される理由、書店で健康関連の図書が山積みされている理由などを説明しました。

「納豆は夕食に食べるほうがナットキナーゼの作用により血栓を溶かす効果がある」という情報が広く信じられている例を挙げ、この説の間違いを説明しました。

話題をぐるっと変えて、2月の節分を前に、なぜ豆なのか?米粒や石ころではだめなのか?なぜ大豆を使うの

か?など家庭で子供や孫に話せばためになることを解説。

参考資料として配布した、あなたの考えはどっちでしょうか?30の質問から、来場者が選んだ項目について説明。出た質問は、「七草がゆは、年末年始に酷使した胃腸をいたわるために食べる」「空ペットボトルに麦茶を入れて水筒代わりに使っても問題ない」「無漂白もやしは健康的である」「ネコは肉より魚が好きである」「冷酒と冷や酒は同じ意味である」「日本人の腸は欧米人に比べて長い」「牛乳はカルシウムが多い」などはすべて都市伝説で間違いであることを説明。

どこの会場でもこの種の都市伝説についての誤解を説明することに対しては反響があります。それだけ何気なく言われていることを信じている人が多いということでしょうか。

TVなどメディアが発信する健康情報は、千錯万綜状態といえます。数多の情報の中から、どれが自分自身の健康管理と健康促進に役立つのか、選んでいただく際の手助けができれば、健康管理士としての責務を少しでも果たせたかなぁ、と考えます。