*日時:令和2年2月5日(水)
*場所:西公民館
*講師:手塚典子
*演題:砂糖の話
*聴講者数:一般49名 + 会員5名 = 計54名

私達が生きるために“糖”はなくてはならない、最も大切なエネルギー源です。

体、特に脳は本能的に糖を取り入れようとします。
食べた砂糖は、小腸で果糖とブドウ糖に分解され、程なくブドウ糖は血糖となり、

体中全ての細胞に届けられてエネルギーに変わります。脳では考える、体を動かして走る飛ぶ、声を出して喋る歌う、等々。

では、甘いものをどんどん食べれば益々力が湧いてくるのでしょうか?
以下、想像してみてください。

『能力があるのに就職先が決まらずやる気をなくした若者T。ふらふら一人で遊んでもつまらないので、セッセと働いてる友達Kを強引に誘い出して夜遊びに興じる。やがて、TもKも不良グループの仲間入り!!』

Tはどんどん食べて余ってしまった糖(高血糖)、Kはタンパク質、特にコラーゲンです。Tに取りつかれたKは不良化して、弾力をなくしてしまったコラーゲンです。

この不良化したタンパク質(コラーゲン)をAGEと言い、ヘモグロビンA1cはその目安になります。
これらを“糖化”といい、 “老化”の原因でもあります。

食べ物

糖化を遅らせるこにはどうしたらいいでしょうか?
WHO は糖類の摂取を総エネルギーの5%未満に抑えることが望ましいとしています。(平均で約25g、大福1個くらいですね)
糖の代謝に必要なビタミンB群、カルシウム,マグネシウムなどのミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富な果物や緑茶と一緒に摂りましょう。これらは黒砂糖にも含まれていますので、白糖を黒糖に変えることもおすすめです。

注;エネルギー源として必要なブドウ糖は砂糖(糖類)からではなく、でんぷんなどの多糖類(いわゆる糖質)から摂ることが望ましいです。