日時; 令和2年11月4日

場所; 西公民館

講師; 海老名則子 会員 

 

ピンピンと元気に過ごし、枯れ木が折れるようにあちらの世界へ旅立たちたいと誰もが思います。しかしそれは「まれ」であると評論家で医師の福家孝氏は語っています。近づくには「意識革命」が必要だと。

それには自分の肉体と脳の現状を知る事が大切です。そのために東北大学の加齢老年学を研究されている佐藤琢磨氏が考案した「チエックテスト」があります。それをやって自分の現況を凡そ知り、今後の生活スタイルに反映させます。

不要不急の外出自粛を余儀なくされ、大声を出してはいけない等生活が一変し、当たり前の生活が出来ないことがこんなに辛く大変だという事を知りました。これを逆手にとってそんな時こそ文明の力を借りながら、テレビ電話であたかも目前に相手がいるかのように会話を楽しみましょう。

コロナ渦中で断捨離をされた方もおられるでしょう。私もその一人、変色した二冊のノートを見つけました。

一冊目には学生時代ゼミの先生が書いて下さった言葉、アメリカの詩人サミュエルウルマン氏、70歳の時に作った「青春の詩」の一節です。『60歳は飛躍、70歳はチャレンジ、80歳は気力で頑張る、90歳はその意志で頑張る、100歳は前進あるのみ』これをソニーの創始者盛田昭夫氏は座右の銘にしておられたとのことです。歳だからと諦めず何かを始める時がその人の適齢期。「意識」をもって人生を歩むことが今日のテーマに繋がります。そして「意識とはスポットライトを点けたり消したりすること」だとあの解剖学者で作家でもある養老孟司氏は語っていました。「意識をもって当たり前のことを継続」する事です。

二冊目のノートが「介護日記」です。介護する側と介護される側とあり、「かきくけこ」の頭文字の内容を説明しました。老老介護、プロによる介護でも感謝の気持があれば両者に「心の温かさ」が共存します。

最後に「幸せなら手を叩こう」を皆で合唱!

緊張感は想像以上でしたが、聞いている方々が首を振って頷いて下さり、真剣にメモを取る姿に感動しました。