中止となりましたが

3月17日 中央ふれあい館 で予定されていた講演内容です。

 

今年度はこの演題のお話しを皆様の前ですることが叶いませんでした。今回、舌の筋肉(舌筋)のことを取り上げて見たいと思います。舌の衰えが健康に大きな影響を及ぼすことが分かってきました。まずは舌の位置ですが、口を閉じた時、口蓋すなわち上の歯列の裏側の付近に当たっていますか?当たっていれば正しく機能しています。もし、舌が口内のどこにもついていなければ舌が引っ込みたるんでいる証拠です。舌筋がゆるむと舌が喉の奥で呼吸をするための気道を圧迫します。口内で垂れた舌が気道をふさいでしまうと口呼吸になります。口呼吸になりますと、口内が乾燥しやすくなりその結果唾液も乾いて虫歯や歯周病につながり口臭の原因にもなります。また、舌筋の衰えから滑舌が悪くなります。日頃会話をする際、舌をかなり動かしていますが舌筋が衰えると自在に動かせなくなります。舌が回らず、滑舌に影響が出ます。さらに口から摂取する食べ物は舌の力を通じて食道に送り込まれます。ところが、舌筋が自由に動かないと食べたものが食道に送り込まれる前に喉の奥に引っかかってしまいます。いわゆる誤嚥性肺炎になりやすくなります。

舌筋を鍛えるトレーニングがあります。それは、あいうべ体操です。1.「あ~」と口を大きく開けます。2. 「い~」と思い切り横に口を広げます。3.「う~」と唇をとがらせて大きく前に突き出します。4. 「べ~」と舌を顎先に向かって伸ばすようにします。それぞれ1秒キープします。10回を1セットとし、1日に3セットやると効果が出るとのことです。

私はこの他にも唾液腺マッサージ等を鏡台の前に座ったらやるという「パブロフの犬」ではないですけれど条件反射で毎日やっております。習慣化することが良いと思います。

1日も早くコロナが収束し皆様の前でお話をさせていただくことを願っています。