令和3年4月7日

川口市立西公民館

 

今年度は今までと趣向を変え、歴史を含めた話題構成にし、初トライです。

しかしコロナ禍第4波が報じられており、西公民館にしては少人数31名での聴講生と5人の会員を迎えた講演となりました。

まずギリシャ神話から流し、旧約聖書の「アダムとイブ」のお話を致しました。続いて18世紀の英国、ビクトリア女王の無痛分娩のエピソードから「医療の発展とは神様への挑戦である」との展開です。

その後の歴史では日本の元号に沿って、時代毎に社会的な医療事件や人物を取り上げて話を進めました。

例えば江戸時代は華岡青洲の全身麻酔乳がん摘出手術。今では当たり前の外科手術ですが、当時としては驚くべき行為です。

明治時代は埼玉県で生まれた荻野吟子さんを取り上げ、日本初の女医誕生までの険しい道のりを話しました。

大正時代はコロナと比較しスペイン風邪。野口英世博士の話題では「医学試験制度」の改正や「変異株」にも触れました。

昭和時代は参加者には親しみやすい元号なので時間配分を多目にしました。ペニシリンで多くの戦争負傷兵が命を救われた話、血液や高度成長期の事件にも軽く触れ、日本製初CT導入は昭和50年。医療とは「とても新しい世界」である事を実感して頂きました。

平成時代は試験管ベイビーでの代理母、IPS細胞を取り上げ、私たちには難しい遺伝子・ゲノム・DNAなどの世界到来です。

そして最後に令和時代のコロナワクチンと続けます。「ワクチンの目的」から「集団意識の重要性」を伝えました。

最後に川口市のワクチン接種コールセンターの電話番号と、2日前に私自身がコールセンターに電話し詳細確認した事項を会場の皆様に伝達し、講演を終えました。