令和3年4月7日

川口市立西公民館

 

食べ物

「砂糖は必要だと思いますか?」の問いかけに会場の殆どの方が「必要だ」と答えられました。エネルギー源として糖は絶対必要ですが、それは砂糖ではなく穀類から摂ることが望ましいので「砂糖はなくてもいいもの」です。皆が必要だと思う理由は、砂糖の唯一の長所「美味しい」からですね。砂糖の欠点を知って上手に付き合っていきましょう。

コロナ禍で多くの健康講座が中止になる中、西公民館で「砂糖の話」を講演するのは3回目になります。そこで前半は過去2回の復習、後半は今まで触れてこなかった機能性糖質や合成甘味料の話をすることにしました。

復習として、砂糖の摂りすぎで高血糖の状態が続くと「糖化」という老化現象が加速すること。それを遅らせるには、糖の代謝に必要なビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれる食物を一緒に摂ることが大切だと。

最近糖類ゼロや低糖質を謳った食品や飲料がたくさん出回っています。それらに使われているのは主に機能性糖質と合成甘味料です。機能性糖質とは、小腸で吸収されず血糖値を上昇させない等の機能を持つ、難消化性のオリゴ糖やキシリトールやソルビトールなど自然界にも存在する糖類で、合成甘味料(主にアスパルテームやアセスルファムk)は砂糖の200倍以上の甘味がある添加物です。

最後に、砂糖より血糖値上昇に注意が必要な異性化糖(果糖ブドウ糖果糖液糖・ブドウ糖果糖液糖))についてもふれました。