[免疫のお話]

7月28日 中央ふれあい館  岡 章次 会員

 

土用の丑の日に「うなぎのかば焼き」を食べるようになったのは、

江戸時代に平賀源内が売り上げ不振の鰻屋に「本日土用の丑の日」と張り紙をするようアドバイスして、人気になったから…という説がよく知られています。土用の丑の日の「うなぎのかば焼き」商戦は今の時代でも活発です。

講演した当日は今年の「土用の丑の日」でした。猛暑で夏バテするこの時期、栄養価の高い「うなぎのかば焼き」はとても重宝です。栄養になるものをちゃんととることも免疫の働きを活発にする上で大切です。

さて、今回の私の講演テーマは「免疫のお話」です。

「疫を免れる」と書きますが、免疫とは「疫」つまり、細菌やウイルスなどから身を守るために人の身体に備わっている仕組みです。

皮膚・目・鼻などの外の器官、口・気管支・胃・腸などの内なる外の器官も疫から免れる働きがありますが、それに加えて人の細胞にも免疫細胞があってそれが疫から免れる働きをしています。それら免疫の働きについてまずお話しました。免疫細胞は白血球がそれに該当しますが、顆粒球・単球・リンパ球等があります。

今回のコロナ禍でまだ、即効性のある薬もない、ワクチンも行き届かない中、この免疫の働きに頼らざるを得ないということに注目を集めたこともなかったと思います。

免疫の働きを維持し、細菌やウイルスなどから身を守るために、「牛のたすき」という標語をつくって説明しました。今年の干支は「牛」ということもあり、この標語としました。

」:運動する習慣を、

」:食事はバランスを考え3食きちんと、腸を元気に、

」:のんびり過ごすことも大切、疲労・ストレスを貯めない

」:体温管理が大切、低体温に注意、

」:睡眠をしっかりとろう!

」:規則正しい生活を。

この「牛のたすき」の標語はどれも大切ですが、日常の心得一つでやれることですから、その点をしっかりと心にとめて日常生活を送って頂けたらと思います。

一方、人の免疫の働きだけでは防御できない感染症もあることは確かです。それはワクチンや薬に頼るしかないことも事実で、それには謙虚に受け止めたいと思います。

気候変動や開拓の進行等で今までなかった未知の感染症がいつ発生するとも限らないことも抑えておきたいと思います。