【認知症予防と折り紙】

7月7日  西公民館

山下義尚会員

デール・プレデセンは著書の中で、アルツハイマー型認知症は数多くの要因が重なって

発症している。それを特定し取り除くことで、アルツハイマー型認知症の治療の可能性が見えてきたと語っています。また、東京医科大学の羽生春夫先生は、その論文の中で、アルツハイマー型認知症は脳の糖尿病いわゆる、生活習慣病の一つであると発表されています。また、今年6月にエーザイが共同開発した、認知症の治療薬がアメリカFDAにて承認されたとの報道もありました。認知症に関する研究は確実に進んでいます。

国立病院機構京都センターや国立長寿医療センターでは、薬を使わない治療方法の研究がなされています。例として、音楽療法 運動療法 芸術 絵画などです。

また、杏林大学の古賀先生は認知症改善の一つとして、折紙の効果を研究されています。折紙には、空間を認知したり、集中したりするため脳の頭頂葉、前頭葉の血流が活発になることを発表されています。また、作品が仕上がることで情緒に働きかけたり、いろいろな折り方があり、工夫しやすいため続けて行きやすいことなどをあげ、初期の認知症の改善や予防効果があることを示されています。

それらを踏まえシャツ型のポチ袋を、実際に参加いただいた聴講者のみなさんと一緒に折りました。多くの折り紙の本が書店には並んでいます。興味を持たれた方は、ぜひ折紙にチャレンジしてみてください。