医療よもやま話~東西の医学~

( 9月15日 中央ふれあい館 中止となった講演の内容 )

        中鉢芳子 会員

新型コロナウイルスにより「緊急事態宣言延長」報告が有り、予定された講演は中止となりました。今回の講演では「医療の歴史」を垣間見て、聴講者様には現代医療を身近に感じ取っていただく目的で講話の構築をしています。

当会は「直ぐに役立つ健康情報」を中心に講演する会員が多いです。その点今回の私の講話は視点を変えての講話になり「広義の目」で健康聴講して頂ければと考えていました。

現代では日常的に行われている外科手術。多くの癌手術では早期発見でしたら致死率はかなり低い報告が厚生労働省から出ています。

世界で初めて全身麻酔によって乳がん摘出手術を成功させたのは、江戸時代の医師、華岡青洲でした。当時の麻酔薬は薬草配合の飲み薬で全身に回るまで長時間を要し、患者負担も見守る医師負担も大きなものでしたが見事に成功させています。

しかし配合の記録はなく、私はここで皆様には「お薬手帳の大切さ」をお伝えする予定でした。今回のワクチンにも「ロット番号」が記載されておりますが「記録」は大切です。

大正時代では「野口英世が発見した黄熱病」や「スペイン風邪=インフルエンザ」を講話予定でした。黄熱病もインフルエンザもウイルスは今回のコロナと同じ「1本鎖RNA」です。当時は沢山の命を落とし「集団免疫」は自然の流れでの収束でした。

時は流れて令和時代。予防薬ワクチンに関しては、現在も専門家、政治家、国民の間で大きな話題になっています。信頼する人、疑惑を感じる人、ワクチン接種は自由意志で誹謗中傷してはなりません。

最後に「後遺症の専門病院のご紹介」と「2類・5類の感染症分類」について簡単にご説明し、引き続き「うがい・マスク・手洗い」などの自己感染管理に気を付けて頂く様にお願いする内容での講演予定でした。