12月 1日 西公民館

12月16日 芝公民館

    髙木 薫 会員

2会場同じ内容で講演しました。

どちらも最初に「便は身体からのお便りです。皆さんは日ごろスッキリ気持ちよく排便していらっしゃいますか?」という質問で始めました。いきなりの質問で皆さん驚いた様子でしたが半数近くの方々が少し考えた後「できている」と答えてくださいました。排便後すぐ流してしまう方も多いのかもしれませんね。

私達の身体の細胞は食べた物からの栄養素でできています。その栄養素の吸収は小腸まででほぼ完了して、それ以外の身体に不要なものは便や尿となって排泄されます。大腸の機能として腸内細菌との共生があります。更に重要な事は蠕動運動をしながら粘膜から水分等を吸収し便を形成することです。腸内細菌のバランスによって便の色や臭い、形も変わってきます。善玉菌が悪玉菌より多めであると良いといわれているのは善玉菌が体に有用だからです。しかしながら自分の腸内細菌の状態を直接見ることが出来ません。

健康な腸  腸壁には神経の繊維その代わり便の色、臭い、形である程度推測する事は可能です。7段階の便形状の分類(ブリストルスケール)で世界基準の便形状イラストを示し、健康な時の便を紹介しました。加えて病気が潜んでいるかもしれない便も色別に説明しました。

また肛門や大腸に炎症などがおきていると排便後も残便感があったりしますので、慢性的な便秘は是非医療機関を受診して改善しましょう、と提案しました。

気持ちの良い排便につなげる為に、バランスの良い食生活、ウォーキング等の適度な運動、適切な睡眠や寒さによる体の冷えにも注意する事、そしてストレスをうまく解消することで自律神経を整えることが重要です。

「健康状態を知る目安に便チェックを習慣にしてみてください。」と、お伝えし、最後に大腸のマッサージ、肛門周辺の筋トレを紹介して終了しました。