1月21日 新郷公民館

     高木 薫 会員

暦の上では大寒の次の日で日中も気温6度という中、22名の方が足を運んでくださいました。

最初に「便は身体からのお便りです。私達の身体の細胞は食べた物からの栄養素でできていますが、その栄養素の吸収は小腸まででほぼ完了して、身体に不要なものは便や尿となって排泄されます。便を作るのは大腸の一番の仕事です。」と、お伝えし、大腸の図を提示して時間の経過とともに便が作られていく様子を説明しました。また腸内細菌のバランスによって便の色や形、臭いも変わってくることなども加えました。

善玉菌が悪玉菌より多めであると良いといわれているのは、善玉菌が水溶性食物繊維を餌に体に有用なビタミン等も合成し、便の中に水分も保持して排便を促してくれるからで、逆に悪玉菌が多い時には便の素を腐敗させ有害物質を多く発生させて便秘などをおこします。私達は自分の腸内細菌のバランスがどうなっているかを直接見ることが出来ませんが便の色、形、臭いである程度知る事ができるのです。健康な腸  腸壁には神経の繊維

次に世界基準である7段階の便形状の分類(ブリストルスケール)を用いて健康な時の便、便秘や下痢の便についてそれぞれ色、形、臭い等を説明し、加えて病気が潜んでいるかもしれない便も色別に話しました。

そして後半は気持ちの良い排便につなげる為に何をしたらよいか?という課題についてお話ししました。

まず大事なのは栄養バランスの良い食生活です。「水溶性食物繊維が善玉菌の餌になるので自分の腸内細菌をバランスよく保つのに役立ちます。ぜひ食事に海藻、緑黄色野菜も取り入れてください。」と、お伝えし、「ウォーキング等の適度な運動、適切な睡眠も重要で、冬は特に寒さによる体の深部の冷えにも注意が必要です。」と、付け加え、入浴時に行うと排便に効果的な二種類の大腸のマッサージを紹介して終了しました。