2月16日 中央ふれあい館

手塚典子 会員

朝ドラに登場する“回転焼き”関東地方では“今川焼”私の生まれ故郷岡山では現在“大判焼き”子供の頃は“太鼓饅頭”と呼んでいました。日本中で食べられていますね。

こんな話をしているだけで、甘~い“あんこ”を想像して口元が緩んできませんか?ブドウ糖だけをエネルギー源とする脳が喜んでいるのです。それが(ブドウ糖と果糖からなる)砂糖の最大の長所です。

しかしながらお菓子作りに使われる白い砂糖にはエネルギー代謝に必要な補酵素としての、ビタミンB群やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが全く含まれていないのです。灯油がマッチで点火しなければ燃えないように、糖も同じです、マッチの役目をするビタミンB群がなければ燃えません。

ビタミン・ミネラル不足の状態で砂糖を大量摂取しても、エネルギーを作ることができないので、疲れやすくなるのです。血液中にブドウ糖が多い“高血糖”状態になると、余ったブドウ糖は中性脂肪として蓄えられたり、タンパク質(コラーゲン)と結合して、タンパク質を劣化させAGE(最終糖化産物)を生成します。 “ヘモグロビンA1c”は血液中のヘモグロビンというタンパク質にブドウ糖が結合したものでAGEの目安になります。AGEは全身のタンパク質の老化を加速させることになるのです。

老化を遅らせるには、ビタミン・ミネラル・食物繊維・ポリフェノールを毎日の食事からバランスよく摂取することが大切なのです。食物繊維(特に海藻類や野菜)は糖質の吸収を緩やかにしAGEの発生を押さえますので毎食、最初に摂ってください。

白砂糖を黒砂糖に、白米を玄米に、全粒粉のパンなども取り入れてみましょう。GI値(血糖上昇指数)の低い果物(苺、キウイフルーツ、柑橘類など)を甘いお菓子の前にいただきましょう。緑茶やコーヒーに含まれるポリフェノールにもAGEの発生を抑える働きがあります。和菓子には抹茶や粉茶を洋菓子にはコーヒーをブラックで。

ブドウ糖は筋肉にも蓄えられますので、筋肉を鍛えることで血糖値を下げることができます。食後、3時のおやつの後は、いつまでも座っていないでスクワットやウオーキングなど身体を動かしましょう。