3月18日 新郷公民館

田村欣也 会員

疲労を回復させられるのは睡眠だけです。睡眠不足に慣れて眠気や疲労を感じなくなるのは良くありません。眠気を感じることは貴重な警告なのですから。

寝ついたら、1時間半はトイレに起きないようにしましょう。寝つきを良くするには、内臓や脳などの深部体温を下げてから床に就くことが大切です。

それには適切な運動と入浴が効果的です。

運動は体温が最も上がる夕方に早歩きなど、ややきつめのものが良いでしょう。入浴は就寝の1時間から1時間半前にして、必ず「湯船」につかって下さい。

運動も入浴も初めは深部体温を上げますが、その後深部体温は下がり、最初よりも更に下がります。

また、湯船につかりますと水圧で下半身の水分が腎臓を経由し尿として膀胱にたまりますので、尿を出してから就寝しますと夜トイレに起きる回数が減ります。

脳波を測定すると“普通”なのに、睡眠時間が短いと感じる人は「睡眠誤認」や「不眠心配症」の場合もあります。

眠くなってから床に就くことを習慣にして下さい。特に寝つきの悪い人は起床時間はいつものままにして、眠くなるまで起きていますと数日で寝つきが早くなります。

起床時間は毎日同じなのが「規則正しい生活の始まり」として望ましいです。そして朝の光を浴び、朝食を摂って下さい。体内時計の”調整”にもなります。

「睡眠」は個人差が大きいのですが、“体調がおかしい”と思ったらためらわず医師に診てもらって下さい。