6月16日 芝公民館

中鉢芳子 会員

3つの性区分を①男性 ②女性 ③トランスジェンダーにしようか、①身体的 ②心理的 ③社会的にしようか迷いましたが、後者の区分けで講演いたしました。

まず身体的には赤ちゃんが誕生した際に「性別の見極めは性器」と伝え、男性特有の臓器(睾丸・前立腺)や男性ホルモンのお話をさせて頂きました。続いて女性特有の臓器(子宮・卵巣)と女性ホルモンのお話を続けました。

男性も女性も両方のホルモンを持っているけれど、性差により比率が違う事をお伝えし、そのホルモンが人体に対してどのような役割をしているのか、男女ともホルモンの減少で更年期を迎えた場合どの様な疾病が起こしやすくなるのかをご説明いたしました。

また同じ性ホルモンでも男性ホルモンに比べて女性ホルモンは複雑で、それに伴う身体の変調もご説明させて頂きました。

話しを変え厚生労働省が統計を取ってから、昨年急激に梅毒患者が増えた事を伝えました。一番の伸び率が20代女性、二番目が65歳以上の男性でした。全国で現在7100名程度治療中ですが患者の半数が東京都です。第5類の感染症である事を伝え、川柳を使い梅毒の症状や確認、早期受診の大切さを伝えました。

「心理的」では「性同一性障害」がWHOで「精神病ではなく個性」と改正し、日本でも本年より「性別不合」として効力を発揮している事を伝えました。トランスジェンダーの自殺者統計は日本でも2018年厚労省の調査で一般人のより6倍多い事が分かっています。

最後に「社会的」では「ジェンダー」と「男女共同参画」の違いを具体例でお伝えし、日本社会の問題提起を致しました。難しい話題なので、身近な芸能人を多数登場させて具体例をあげて講演したので、ご理解しやすかった様でした。

性教育閉口世代には難しい講演内容ですが、最後まで真剣にご聴講して頂けました。