8月16日 戸塚西公民館

                   山下義尚 会員

足は体を支える土台です。体重を分散するために足は3つのアーチ構造を持ちます。

この構造が、50歳を過ぎるあたりから変形してくるとの統計結果が出ています。この変形が転倒などのリスクを高めるとの報告もあります。年を重ねてくると、靴で上手に足をサポートすることが大切になります。間違った靴の選び方や履き方をしていると、転倒や膝の病気の原因の一つとなりえます。

自分の足を知り、正しい靴の履き方、選び方を知ることで、将来の転倒、疾病の予防つながると思っています。

初めに、自分の足のサイズを知りましょう。資料にあるように足のサイズは自分で測ることができます。どなたかに手伝っていただき、一度自分のサイズを確認しましょう。

次に靴の裏側を見て、自分の歩き方の癖を知りましょう。(当日はプロジェクターで靴裏の減り方と歩き方の癖を解説した。)

最後に靴の選び方と履き方です。

靴屋さんで靴を選ばれるとき、履きやすい靴を選ばれてはいませんか。履きやすい靴は脱げやすい靴でもあります。

歩くためには歩きやすい靴を選ぶことが大切です。足の甲のところにある舟状骨、立方骨、楔状骨が石橋のような構造になっています。

足の2つの縦アーチはここを通ります。脚と足の筋肉の力が弱くなると、この構造が変形し扁平足や外反母趾の原因となってきます。歩くためには、紐靴やベルクロのある、甲をしっかりと横から支えるような靴が理想です。靴は踵を合わせて履きます。踵がしっかりと固定されることが大切です。そのためにも紐靴を薦めます。

歩行中に踵が遊ぶと膝の故障の原因にもなりえます。また、幅広の靴を望まれる方も見られます。自分のサイズより幅広の靴を履き続けると、開帳足という病気のリスクを高めます。自分にあったサイズの靴を選ぶことが大切です。まずは正しく自分の足のサイズを知るところから始めましょう。