埼玉県健康管理士会 会員 佐藤 悦子

大変な酷暑の中に会場に足を運んで下さったことにまずは御礼を申し上げました。

日本茶と健康

昨晩の満月は見られましたか?あの煌々と黄金色に輝く丸い大きな月を眺めていますと、お茶を飲んだ時の気持ちが休まり、ホッとする感じと似ていませんか? 世界共通の飲み物のお茶は、元々は同じ茶のツバキ科の常緑樹から出来ています。 それが、製造過程、加工方法、発酵度合いなどにより3種類に分類されること。

そのひとつの日本茶は、奈良平安時代に中国雲南省から留学僧により持ち運ばれた ことが始まりで長寿の薬、医薬品として珍重され非常に貴重なものであったこと。その手が届かなかったお茶を全国に広め身近なものにしてくれた方が、 鎌倉時代の茶祖栄西禅師です。その栄西禅師が後世に残してくれた言葉を紹介。
日本茶は長い歴史を持ち、日本人の暮らしにかけがいのないゆとりを生み出してくれた!そして、日本の素晴らしい風土のおかげで豊かな自然な恵みが一杯詰まった最高の贈り物と 言える事。

お茶は、今簡単にどこでも買えます。その形は生活に便利に工夫されていること。 自動販売機には20数年前には水、お茶は置いていなかったが、今は当たり前のように見ることができます。これは、私達飲む側の健康志向で自然嗜好の強まりが拡大したことに他ならないこと。

各医学界の先生方がお茶の効能、効果を研究発表されておりますが、意外に成分の正体を知られていないのではと、お茶の三大成分を説明しました。他にも良い効能の成分はあるけれどもこの三大成分はお茶にしかない栄養成分であること。心も栄養になる飲み物であること。 お茶の有無で食事内容に大きな差が出たことを伝え、お茶を飲む行為が、食事を豊かにし、 生活にリズムをつけ、バランスの良い食事になる傾向になることに繋がると・・・・。

そして、有効成分の正体の一つカテキンの凄さの説明に入りました。お寿司やではなぜ、お茶を出すのでしょう・・・・!? 善玉細菌を増やし、悪玉細菌の生育を止める働きがあり、ウンチが臭くならない!インフルエンザ予防としての緑茶うがいを!風邪の元のウィルスの活性を抑える抗ウィルス作用!がん細胞の増加を半分近く抑えられたがん予防!海外でも実に多くの効能を立証され、コーヒー大国のアメリカではお茶の消費量は、この10年で、5倍になり、お茶を飲んだりお茶葉を買ったりと愛飲される方が増えていること。これは、健康的なイメージが追い風になっているのでしょうか!?

緑茶に含まれるビタミン類はさまざまなお茶のなかで最も多いのですが、水溶性、脂溶性の特質が、あるため、茶殻に残ってしまう成分があります。そこで、成分丸ごとという意味で粉茶をお勧めします。すり鉢茶というやり方も紹介しました。それから、茶殻の利用方法、古くなった緑茶の再利用をご紹介させていただきました。やはり、茶殻の再利用法においては活発なご意見をいただきました。