埼玉県健康管理士会 会員 佐藤 玲子

 ふれあい館講演は3月に続き2度目の講演になりますが主テーマは変更しないで前回同様「上手に食べて健康に!」副題(コレステロール編)としました。話す内容を
 ☆コレステロールは必需品ですか?
 ☆コレステロールと動脈硬化の関係は?
 ☆コレステロール値を上げる食品は?・コレステロール値を下げる食品は?
 ☆バランスよく食べるには?
以上の4項目に分けて順次話を進めていき、最後に質問のかたちをとりました。

☆コレステロール必需品?
 コレステロールの役割として私達の体は細胞からできており、その細胞膜の材料、性ホルモンなどの材料、脂肪の消化、吸収を助ける胆汁酸を作り、脳活動の活性化など生命の維持には無くてはならない成分でコレステロールが無ければ私達の身体は成り立たない大切なもので必需品であること。

☆動脈硬化との関係は?
 コレステロールはいろんな材料となるために体内では毎日―定量のコレステロールが肝臓で作られていますがコレステロールには2種類ありその働きがそれぞれ違うことで「悪玉コレステロールLDL」と「善玉コレステロールHDL」と呼ばれている。肝臓で作られコレステロールを身体の隅々にまで運ぶ宅配係のLDLコレステロール、身体の各細胞から余ったコレステロールを集めてリサイクルする為に肝臓に運ぶ回収係のHDLコレステロールとそれぞれの役割の説明。また、必需品であるコレステロールが十分に活用されなくて血液の中に残った時に血管の中ではどのような変化がおきて動脈硬化に繋がっていくのか?その過程をマグネットを使用して説明。
血管の中のコレステロール
動脈硬化に関係あるのに中性脂肪も関わっていること。この中性脂肪も血液中の脂質でエネルギーの貯蔵庫です。私達が食べたものがエネルギーとして使用されなくて残ってしまうとエネルギー源として蓄えられていますが増えすぎると肥満になってしまいます。
血液中の中性脂肪が増えると善玉コレステロールはHDLが減り、悪玉コレステロールLDLが増え動脈硬化が進むので注意が必要。

☆コレステロール値を上げる食品は?・下げる食品は?
 コレステロールはいろんな材料になるので毎日一定量のコレステロールが必要になり肝臓で作られていますが肝臓で作るだけでは足りないので私達は食べ物から補っています。
体内のコレステロールは総量が常に一定に保たれるように調節されていますが食べ過ぎると材料が多すぎて体内のコレステロールは増えてしまいます。、使われなくなったコレステロールは血液の中に残ってしまいコレステロール値が高くなる。
そのためにコレステロールを食べ物からたくさん摂らないように
「日本人の食事摂取基準2001版」では1日の摂取目標値を男性750mg、女性600mgと定められていること。
コレステロールだけでなく中性脂肪も動脈硬化に繋がる事から、コレステロール値を上げる食品、下げる食品を実物を使用しながら説明。

☆バランスよく食べるには?
 卵1個80kcalを基準にして1日1600kcalの摂取方法を実物と比較しながら説明。