講演者:上原 真佐子 会員

10月19日、台風の時期に古唱会の皆様が多数ご参加頂きまして、改めましてお礼申し上げます。

西公民館にて、私の癌の体験から、忙しくても面倒でも、毎年健診を受けて戴きたいと願いを込めて講演させて頂きました。
人類の歴史は今から数百万年前のアフリカから始まり、飢餓を生き抜いて来たという倹約遺伝子は贅沢な現在・飢餓の時代から解放されても、食べ過ぎた分を脂肪に変換して、腸間膜の隙間に蓄えることを忘れず、また、栄養を吸収する門脈は腸間膜の隙間に溜った内臓脂肪まで一緒に吸収して肝臓に送り、また、肝臓から組織や器官に送り、生活習慣病の原因を作っているのです。
Woman eating hamburger.その訳は、戦後の西洋化が日本中に広がり、日本の野菜・魚・発酵食品の歴史を崩し、国策として高速道路や自動車社会や電化製品を急速に普及させ体を動かさない生活が文化とされ、手軽で高カロリーな動物性のステーキやハンバーガ等を普及させ、現在はこの内臓脂肪が内臓脂肪型肥満を増し、生活習慣病が増加し、介護の問題を引き起こし、保健制度までも破綻に追い込む、膨大な医療費は高齢の私達が使っていることを、年齢別と数字で示し、健康の大切さを真剣に考えなければいけないと、お話しさせて頂きました。その上で、生活習慣病にならないようにするためには、

 
1)脂肪も大切ですが必要以上に摂り過ぎない事
2)コレステロールは細胞膜やホルモンや胆汁酸の材料になり、新陳代謝で一日約6千万個の細胞が死んでいきますから、不足にならない様に摂取する事。
3)毎年、健診を受けて、数値の変化を知る事で絶対に手遅れに成らない様にすること。
4)加齢や肥満などの運動不足は自分に合った、有酸素運動・柔軟体操で膝、腰、筋肉、骨、股間を鍛え転ばない事。また、足の裏の筋肉は血液を汲み上げて、心臓に戻すポンプですから、毎日歩く事や運動は全身の血流を活発にし、脳にできる塵ベータアミロイドを減少させ、認知症の予防にもなるのです。
5)人間は植物と違い、手や足や内臓そして脳や心も動かし続けないと、錆びついてしまい老化を早めることになります。また老化を防ぐには、例えば、お金を使い続けると無くなりますが、筋肉を使い続けると若返ります。
6)食事を良く噛むことで、顎と脳が刺激されて奥歯の耳下腺、顎の顎下腺、舌の舌下腺から唾液が分泌され特に、耳下腺の唾液バロチンが認知を防止していますので、健康寿命の一つとして、一口30回位噛むという目標が、発表されたのです。
7)6大栄養素の次の栄養素でエネルギーの無い食物繊維は古い脂肪・胆汁酸を排泄し、動脈硬化を防いで塩分の吸収を妨げ高血圧も予防しています。また、血液中にブドウ糖が急激に増える、高血糖を予防し、糖尿病も予防しています。そして、水分の吸収がいいので便を柔らかくして、便秘や大腸癌の予防もしています。それから、善玉を増やし悪玉の(ウエルシュ菌)を排泄し腸内環境も整えています。全ての食物繊維セルロース・リグニン等が腸の大掃除係を一手に引き受けて生活習慣病を予防して、くれています。ですから、健康長寿とは以前のように春・夏・秋・冬の旬の色とりどりの野菜を確り摂り過食に注意して健康寿命を延ばし、同じ病院で健診を受け、生涯現役を目指し自分らしく楽しく送りましょう。と再会を楽しみに!終わらせて頂きました。